2016.12.27 Tue UPDATE FASHION

俺に似合う「ブーツ&スニーカー」の選び方 【第2回】

スタイルには無数の選択肢があるけれど、冬のメンズの足元は結局この2つ。だからこそ、自分に似合うアイテムで確かな一足をチョイスしたい。
いつでも自分らしくいられて、おしゃれの完成度を足元から高める大人のシューズ考。

 

■ブーツの種類と定番ブランドを覚えよう!

1. トレッキング

山間部での歩行を支える
堅牢でも快適な作り

その名の通り山歩きのため作られたブーツで、タフさと歩きやすさを兼ね備えているのが特徴。米・ポートランドの老舗〈ダナー〉はこの“ダナーライト”をはじめ、安定性の高い頑丈なマウンテンブーツを生産し続けている。ゴアテックス(R)による防水仕様とサイドメッシュが特徴的。
5万5000円/ダナー(同・ジャパン)

 

2. チャッカ

スポーティでも上品な
絶妙なバランス感が魅力

くるぶし丈と少ないハトメがチャッカブーツの特徴。その来歴は諸説あるが、ポロ競技に由来するという説が有力だ。英国では〈クラークス〉のものが有名で、これはその代表作である“デザートブーツ”。トゥにはスチールが入らないので動きやすく、見栄えもスマートだ。
2万3000円/クラークス オリジナルズ(クラークス ジャパン)

 

3. サイドゴア

着脱のスムーズさと
端正なフォルムが秀逸

履き口の横にあしらったゴムリブ(=ゴア)で足にフィットさせるサイドゴアブーツは、ドレスシューズとしても活躍するミニマルなデザインが特徴的。これは軍用モデルを再現した〈サンダース〉のもの。ステッチが美しいストレートチップに、英国らしい品格がうかがえる。
5万4000円/サンダース(グラストンベリーショールーム)

 

4. エンジニア

武骨なデザインが
男らしさを演出

機械や土木などの現場で働く技術者が足を守るための安全靴として発達したのがこのブーツ。米国の老舗シューメイカー〈レッド・ウイング〉のエンジニアは元は鉄道機関士たちを支えていたというルーツあるアイテムだ。トゥには物の落下などから足を守るスチールキャップが入る。
4万4300円/レッド・ウイング(同・ジャパン)

 

5. ワーク

労働者に認められた
確かなタフさと快適さ

労働に従事する際に使われる作業靴の総称。〈ドクターマーチン〉の名作ブーツはかつて軍医として活躍したクラウス・マルテンス博士が考案したもので、郵便屋や工場労働者などにも愛されたアイテムだ。象徴的なソールは物資が枯渇した戦後に、タイヤから着想を得たもの。
2万4000円/ドクターマーチン(同・エアウエア ジャパン)

 

6. カントリー

往時の貴族に愛された
上品なデザインが洒脱

英国の上流階級の人々が都会を離れ、田舎の豊かな自然の中でハンティングなどに興じた際に愛用したのがそのルーツと言われている。この〈トリッカーズ〉もまた、王室御用達の英国の名門のひとつだ。ノーブルな飾り穴による装飾も、その出自を思えばうなずける。
7万7000円/トリッカーズ(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム)

 

■スニーカーの種類と定番ブランドを覚えよう!

1. スタンダード

いつの時代も廃れない
永遠の定番デザイン

シンプルな外羽根型のアッパーは、クラシックなスニーカーの象徴的スタイル。この“ジャックパーセル”はテニスがルーツだが、その普遍的なデザインから現在はスニーカーの定番として人気。ヒールパッチには“ヒゲ”と呼ばれるお馴染みのアイコンをレイアウト。
1万1000円/コンバース(同・インフォメーションセンター)

 

2. ハイテク

新技術による
独特の設計が魅力的

歩行性能に重きを置くスニーカーで、その進化が最も顕著に現れるのがこの種類。90年代に登場した“インスタポンプフューリーTE”は空気圧でフィット感を調整する機構が話題を読んだ〈リーボック〉の傑作だ。タンのポンプをプッシュして、アッパー全体に空気を送り込む仕組み。
1万7800円/リーボック(同・アディダスグループお客様窓口)

 

3. テニス

上品なスポーツ感が
トレンドとも好相性

一般的にコートシューズと呼ばれる通り、オンコート用のフラットソールを用いたスニーカー。お馴染みの“スタンスミス”も同名の伝説的テニスプレイヤーのシグネチャーモデルだ。ヒールに配した、〈アディダス〉を象徴するトレフォイルロゴも特徴のひとつとなっている。
1万4990円/アディダス オリジナルス(アディダスグループ お客様窓口)

 

4. バッシュ

アクティブさを物語る
個性派デザインに注目

激しい動きを支えるバスケットボール用シューズは、高いホールド力と運動性能を持たせるため、デザインも特徴的なものが多くなる。こちらは不朽の名作シリーズ、“エア ジョーダン”の1作目の新色だ。ボールにウィングを組み合わせたロゴは、ジョーダンのアイコン。
1万3000円/ジョーダン ブランド(ナイキ カスタマーサービス)

 

5. スリッポン

ミニマルさを極めた
快適仕様のスニーカー

“スリップオン”の言葉通り、シューレースがつかずに、足をそのまま滑らせて脱ぎ履きする、シンプルなタイプがこれ。中でも米国の〈ヴァンズ〉がその代名詞的ブランドで、色や素材のバリエーションが豊富なのも特徴。ルーツを感じさせる“OFF THE WALL”のロゴもポイント。
4500円/ヴァンズ(同・ジャパン)

 

6.レトロランニング

街中でも完全に定着した
こなれ感抜群のアイテム

クッショニングの良さと軽量さなど、ランのための快適さを追求したカテゴリ。中でもクラシックなモデルはそのヌケ感からファッション面での評価も高い。〈ニューバランス〉きっての人気作“M996”はヒールに配したプラパーツが、着地の際の安定感を高めてくれるディテール。
2万6000円/ニューバランス(同・お客様相談室)

 

明日は、履き方&選び方をレクチャーします!

 

Photo:HIROAKI KAWATA/Styling:TAKUYA RAITA/Text:RUI KONNO

 

図2

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