2017.06.06 Tue UPDATE CULTURE

『たたら侍』主演 青柳翔に9の質問ー特別編ー

歌手として、2ndシングル「そんなんじゃない」を発表!!
今の素直な心境を聞いてみた。

1stシングル「泣いたロザリオ」は週間チャート7位、デイリーチャートでは最高3位を記録するなど、新たな可能性を示した青柳翔。
 
さらなる成長を感じさせる、待望の2ndシングル「そんなんじゃない」を6/7にリリース!!
 
俳優業と歌手が彼の心の中でどのようにクロスオーバーしているのか?
素直な心境を語って頂きました。
そして、彼自身が感じ取った楽曲に関する細かな描写にも注目してください!!
 

 
 
ーー前作発売から約7カ月を経て、変化した心境や成長の実感はありましたか?
 
「その間はずっとお芝居をやっていたので、そこに集中していたというのが正直なところです。お芝居がひと区切りして、この2ndシングル「そんなんじゃない」のレコーディングに向けてヴォイス・トレーニングに通ったり、また歌手としての活動に集中していった感じです。2ndシングルだからゆとりができたとか、そういう実感はまだないです。いい作品になるように、常に必死にがんばるだけだと思っています」
 
ーー前作のインタビューでは「俳優も歌手もどちらも100%」と発言されていましたが、その気持ちは今も変わりませんか?
 
「変わっていませんが、これまで以上に両立の難しさを感じています。例えば楽曲制作している最中にお芝居の仕事が入ったら、どっちも100%でやる気持ちで挑んだとしても、やっぱり身はひとつなのでズレが生じることがあると思うんです。これからリリースを重ねて経験を積んでいくことで、うまく折り合いがつけられるようになると思っていますし、そうなるようにがんばっていきたいと思います」
 
ーー今回の2ndシングル「そんなんじゃない」は、どのようなイメージで制作に入ったのでしょうか?
 
「様々なタイプのトラックを用意していただいて、プリプロをして、どの歌が2ndシングルにふさわしいかスタッフさんと話し合って曲が決まりました」
 
ーーどのような方向性でトラックを集めていったのでしょうか?
 
「バラードとアップテンポな曲、あとはミディアム・バラードですね。この3つのパターンに分けて作曲家さんに曲を用意していただいて、その中から選ばせていただきました」
 
ーー前作に続き小竹正人さんの歌詞ですが、どんな感想を持ちましたか?
 
「今回も歌詞はすべてお任せしたんですが、こんな恋愛もあるよねってメッセージがありながら、どこかで僕の背中を押してくださっているような、そんな気にさせる歌詞なんですよね。小竹さんなりの僕に対するメッセージも入っているのかなと思いました」
 
ーー小竹さんとは、だいぶ前からお知り合いだったんですよね?
 
「そうですね。最近はお会いする機会が少なくなってしまいましたが、一時期よく飲みに行ってたんです。5~6年前でしょうか。まだ歌手として活動する話なんてまったくなかった頃です。小竹さんは当時の自分も知っているので、だからこそ書ける歌詞や言葉があるんだと思います」
 
ーー歌詞の世界観はどう感じましたか?
 
「恋愛が始まって1~2年って、幸せな時期ですよね。でも、4~5年経ってくると、相手のことを思って仕事をがんばっているのに、それが悪循環になってしまったり…。良かれと思って一生懸命やっていることが、相手には伝わらないことってある気がします。〈そんなんじゃない!〉。そんなメッセージを歌った世界観だと自分は解釈しています」
 
ーー気に入っているフレーズやポイントになる言葉なども教えてください。
 
「やっぱりタイトルにもなっている〈そんなんじゃない〉というフレーズはインパクトありますし、小竹さんならではの言葉だなって思います。サビで〈そんなんじゃない そんなんじゃない〉と繰り返した後にまた〈愛してる 愛してる〉と言葉を繰り返すことで、メッセージが強まっていると思います」
 
ーーレコーディングでは、どんなことを意識しましたか?
 
「自分の感情を声に乗せることです。レコーディングの時に、もっと大袈裟にやっていいよとアドバイスされたことが印象に残っています。自分が思っている以上に感情を声に乗せた方が、こういう曲は伝わりやすいんだってことを学びました。あとは、サビのメロディが〈そんなんじゃない〉と〈愛してる〉のところで少し違うので、そこは歌うのに苦労しました」
 
ーーあとは、今回のMVで掲げたテーマを教えてください。
 
「採石場にセットを組んだ幻想的な雰囲気の中で、男のだらしなさやダメな部分を映像で表現しました。回想シーンは特にセリフが決まっているわけではなかったので、その場で監督さんや女優さんとコミュニケーションを取りながら演じました」
 
ーー前作との手触りの違いや新たに表現できたことについて思うところがあれば教えてください。
 
「前作のMVはお芝居というよりも抽象的な感じで、いろんな受け取り方ができる仕上がりでした。でも、今回はストーリー性があって、芝居を通して楽曲のメッセージが届けられるMVになったと思います」
 
ーーずばり、今回のMVの観どころは?
 
「今回のMVはお芝居が入っているので、前作とは違った世界観を楽しんでいただきたいです。明るい回想シーンから、やがて男のダメな部分を描いた場面、仕事に没頭するがゆえに相手を傷つけてしまう場面へとストーリーが展開していきます。タイトル通りですが、〈そんなんじゃない!〉ってメッセージを受け取っていただきたいです」
 
ーー楽曲が仕上がった今、リスナーにどんな風に届いて欲しいと考えていますか?
 
「何かに没頭するがゆえに周りが見えなくなったり、人を傷つけてしまったりすることは日常的にあると思うんです。でも、悪気があったわけじゃない。そういう男のダメな部分を聴いてもらえればと思います」
 
ーー続いて、カップリング曲「欲望のゆくえ」はどのようなイメージで制作に入ったのでしょうか?
 
「アップテンポな曲を作るなら、漠然と東京スカパラダイスオーケストラさんっぽい曲がいいんじゃないかってスタッフさんと話していて。で、以前EXILE「Ti Amo」のMVに出演していただいたご縁でLDHと交流のあった谷中敦さん(東京スカパラダイスオーケストラ)に作詞をお願いしました」
 
ーー東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦さんが手がけた歌詞は、「欲望のゆくえ」というタイトルにもにじみ出ていますが、湿度を感じさせる大人な世界観ですよね?
 
「はい。素敵な歌詞を書いてくださって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。サビの〈わがままでいい 笑顔もいらない 本気の顔を見ていたいだけさ〉って歌詞は、特にぐっと刺さりましたね。没頭している姿が美しいというのは、様々なシーンに当てはまることだと思います」
 
ーースカ調のトラックですが、レコーディングの際に意識したことはありますか?
 
「ディレクターさんからは、リズムに気をつけてとよく言われました。東京スカパラダイスオーケストラさんの曲はカラオケで歌っていたこともあって耳馴染みはあったんですけど、実際にレコーディングとなるとやはり難しさもありました」
 
ーーこの曲の聴きどころを挙げるなら?
 
「谷中さんの男らしいワイルドな歌詞。スカのリズムに、しっとりとした大人っぽい歌詞を乗せたところだと思います」
 
ーーもう1曲のカップリング曲「ナツノニオイ」は、タイトル曲に続き小竹正人さんが作詞を手がけています。改めて曲の世界観を教えてください。
 
「ひと夏の恋ですね。夏が来て開放的な気分になって恋に落ちたけど、しばらくしてすぐに冷めちゃった、そんな経験をしたことがある女性の方には共感していただける曲だと思います。小竹さんの素敵なところって、歌詞全体ではリスナーに響く歌詞や言葉のチョイスをされるんですけど、どこかひとつ真実があると思います。それが僕と小竹さんにしかわからないエピソードだったり。きっと僕が楽曲に感情移入しやすいように、背中を押してくださっているんだと思います。小竹さんには、歌詞でプロデュースしていただいている感覚です」
 
ーー気に入っているフレーズ、ポイントになる言葉なども教えてください。
 
「〈背の高い 僕のこと 目を細め見上げながら〉という歌詞は、凄く情景を浮かべやすい歌詞だと思いました。女性の方にも響く歌詞ではないでしょうか」
 
ーー青柳さんご自身の、〈ナツノニオイ〉という言葉から連想するものや情景を教えてください。
 
「僕が連想するのは、北海道の夏かな。だから、思い出が蘇ってくるような、どこか懐かしいニオイ。東京の夏とは違って北海道の夏は涼しくて短いので、爽やかで儚いイメージがあります」
 
ーー前回常に「泣けるバラードを届けていきたい」と発言されていましたが、今作の手応えはいかがですか?
 
「手応えを感じるのは、まだ先のことだと思っています。今回のシングルでも、楽曲の表現のしかたやアプローチは3曲とも異なるので、新たなを挑戦を繰り返すことで成長していきたいです。泣けるバラードはひとつのテーマとして、これからも歌い続けていきたいです」
 
ーー今作の3曲は歌詞の世界観がドラマチックであり、描写力に長けた楽曲だと感じます。俳優・青柳翔として培った表現力も活かされた制作だったのではないでしょうか?
 
「感情の入れ方など、お芝居でやっていることを活かして歌うことで、少しでも刺さっていただけたら嬉しいです」
 
ーー音楽活動をしていくことが、俳優業にどのような影響を及ぼすと思いますか?
 
「ちょうど映画『たたら侍』が公開された直後に今作がリリースされることになるので、青柳翔の二面性を知っていただける絶好のチャンスだと思っています。同時に、音楽活動と俳優業を両立させるのは、簡単なことではないと改めて実感しています。その道にそれぞれのプロフェッショナルがいるわけですし、そのプロフェッショナルな道を極めようと思いながらも、折り合いをつけなければいけない。俳優であること、歌手であることを意識するよりも、今はひとつひとつの作品にしっかり取り組み、よりよい作品を届けていきたいと思っています」
 
ーー今作を完成させた今、今後どんな活動をイメージしていますか?
 
「もっと成長して、いつか歌手を目指している男の役とかに挑戦したいですね。音楽活動と俳優業を、そういう形でリンクできたらと思っています」
 
ーー最後に、2ndシングルを楽しみに待ってくれていたファンのみなさんにメッセージをお願いします。
 
「前作でも多くの方々に応援していただき、支えてくださったファンのみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。今作もたくさんの方に聴いていただければ嬉しいです。引き続き応援お願いします」
 
 
【PROFILE】

青柳翔

1985年4月12日、北海道生まれ。2009年に俳優デビュー。その後劇団EXILEのメンバーに。映画『今日恋はじめます』『渾身KON-SHIN東京難民』『極道大戦争』などに出演。現在公開中の話題作『たたら侍』で主演を務める。
昨年1stシングル「泣いたロザリオ」で歌手デビュー! そして、待望の2ndシングル「そんなんじゃない」が6/7にリリース!!
 
【公式サイト】
Twitter:twitter.com/aoyagi_official
EXILE TRIBE MOBILE:m.tribe-m.jp/
 
「そんなんじゃない」
ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ
2017年6月7日(水)発売
 

初回生産限定盤[CD+DVD]AICL3340~1  1620円(税込)
 

通常盤[CD]AICL3342  1200円(税込)
 
 
 
Text:NOBUHIKO MABUCHI

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