2019.02.12 Tue UPDATE FASHION

新品、1年使用、3年使用とブランド別にデニムの経年変化を比較

デニムは新品の状態ではまだその本領を発揮していない、いわば未完成の状態だ。適切な手入れをしながら普段の生活のなかで着込み、ヤレやアジが出てからやっと完成する。自分のライフスタイルが刻まれたレザーは本当の意味での一点モノだ。

10年以上履き込んだヴィンテージジーンズのデッドストック

デニムブランドの経年変化定点観測


JEANS

カトー<KATO’>
NEW(写真左)

膝に施されたダーツや特徴的なパターンワークで立体的に縫製された定番モデル。13.5オンスのオリジナルデニムを使用。
2万1000円/カトー(チームキットカンパニー)

1years OLD(写真中央)

身体に沿ったシルエットのためヒゲは控えめだが、センターシームのドット状のアタリやチェーンステッチによる裾のロープ状のアタリによってより立体的な風合いがプラスされている。

3years OLD(写真右)

縦落ち部分にブラウンの色味が現れ、ヴィンテージ調の色合いに変化。ヒゲによるダメージも現れてワイルドに。〈カトー〉ならではのオレンジの縫製もアクセントにとして効いている。


DENIM JACKET

ウエアハウス<WAREHOUSE>
NEW(写真左)

アメリカ産のコットンを3種類ブレンドし7番×7番で織り上げたオリジナルの13.5オンス生地を使用したセカンドタイプのジージャン。
3万2000円/ウエアハウス(同・東京店)

1years OLD(写真中央)

着用1年目では縫製各部のパッカリングや袖部分のヒゲが現れた。ステッチの幅までヴィンテージと同じステッチ幅に設定して縫い上げられ、〈ウエアハウス〉らしいエイジングを見せる。

3years OLD(写真右)

着用3年目の製品は袖のヒゲやフロントのパッカリングなどが強調されるなど、色落ちも進化し。しかもしっかりとインディゴブルーの色味も残っているのは染色強度の堅牢さゆえだ。

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