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2015.06.25 Thu UPDATE CULTURE REGULAR

出汁をでじると読む人生
第十一回 カキ氷を作る人生

出汁をでじると読む人生<br>第十一回 カキ氷を作る人生

さて、もう夏である。
夏といえばカキ氷である。
ガリガリに凍った氷を砕きお好みシロップをかけて頭キーンとしながらシャリシャリ頬張りたい。

では作ろうではないか。

牡蠣氷を。

と、いう訳で大きくて新鮮な岩牡蠣をアメ横で購入。
今の時期、なかなか牡蠣が入手困難で、新宿・池袋・横浜とあらゆる店舗を探し歩き辿り着いたのがアメ横だった。
でも、おかげで良い牡蠣が手に入った。
どれくらい新鮮かというとこの時点で生きてる新鮮さ。さすがアメ横。

で、

ここから殻をむき中身をカチコチに冷凍すること一日。

それを砕いて出来たのが、
2 (1)

カキ氷。
見た目の微妙さ、そして隠しきれない生物感は気にしない。
コスト的には超高級カキ氷である。

シロップはポン酢をかけてみた。さすがにイチゴはかけない。

-実食-

うん。
シャリシャリではなく、シャリネバ。
カキ氷からにじみ出るねっとり感は賛否出ること間違いなし。いや賛否が出ればまだいい、否しか出ないかもしれない。
味はまんま牡蠣。プリプリ具合をなくした冷製牡蠣。
そんなカキ氷をシャリネバしながら食べ進める。
ちょっと日本酒が欲しくなるのは正解なのか舌を誤魔化したいだけなのか。
どちらにせよこれほどスッキリしない後味のカキ氷も珍しい。

口の中をネバネバさせながら、新鮮な岩牡蠣はそのまま食べるのがやはり一番だなんて思っても、ここでそんな結論を書いたりはしない。
大人だから。
 

 

PROFILE
エンドケイプ
作詞家・クリエイター・バナナーティスト
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室外機マニア http://sonzai.net/

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