木梨憲武’s 俺のド定番!

2017.02.13 Mon UPDATE REGULAR

【木梨憲武】 第21回 音楽編~その1

第21回 音楽編~その1

自由奔放でありながら、こなれたおしゃれ感で存在感を放ちまくる唯一無二なファッションと、ゆる~いけれど、独自の哲学に裏打ちされた大人な生き方が男子の憧れ。そんなノリさんのワードローブから“ド定番”のアイテムをひも解くメンズジョーカーの人気連載を「完全版」としてお届け! また、『メンズジョーカー プレミアム』では、各回のテーマにまつわる「番外編」も!

 

シチュエーションで選ぶ
DJノリの俺のド定番!


【音楽編~その1】

――今回の「俺のド定番!」は、ちょっと趣向を変えてお気に入りの音楽を紹介してくれるそうですが、ノリさんのルーツはどこにあるんですか?

10代の終わりから20代前半くらいかな。その当時よく行ってたディスコで聴いたマイケル・ジャクソンをはじめとする’70~’80年代のソウル、R&B(リズム&ブルース)。あとはハワイ好きだからハワイアンとか。今の子は中学~高校時代からいろんな音楽を聴いているんだろうけど、我々の世代では、そういう友達はあまりいなかったよね。

――考えたらノリさんの中学~高校時代はサッカー漬けの毎日ですもんね。

そうね。そのころは『ザ・ベストテン』だとか、音楽番組で流れてたアイドルの歌、歌謡曲がすべてだったから高校の終わりくらいにディスコデビューするまでは、洋楽とかあんま知らなくて。兄貴がいるヤツとかは、情報が早かったけど。

――そんな中、ノリさんはソウル、R&Bがガツーンときたと。

洋服しかり髪型しかり。若い時にいろいろと試しては失敗して。30歳くらいで“やっぱコレだね~”ってシックリきたものが自分の「定番」になってくと思うんだけど、音楽はちょっと違う気がするんだよね。“似合う似合わない”じゃなくて、フィーリングが“合う合わない”だから、わりと早いうちに「コレさえあればいい!」って音楽が決まっちゃう。俺の場合、それがソウル、R&Bだったの。

――なるほど~。こちら(取材場所のアトリエ)もCDが棚にズラリと並んでいます。普段はどんな聴き方を?

シチュエーションを考えつつ、その時の気分で棚から7~8枚選んで、リラックスする時はこの7~8枚。絵を描く時はこの7~8枚とローテションを組みながら、同じCDを何度も聴いてる。

――ここ最近お気に入りの、俺の7~8枚と言いますと?

最近は(安田)成美さんの舞台でもギターを弾いてくれたギタリストの高橋ピエールさんとか、ハワイアンのレジェンド、イズを聴きながらボ~ッとし。絵を描く時は、ジュエル。ちょいアガりたい時は昔のポップスやロックの名曲をカバーした『Wild Cool&Swingin’T』シリーズ。そして、ローテーションを組み替えても必ず入れたくなるヨーヨー・マに、困った時のボブ・マーリー(笑)。そのへんが「俺のド定番」。「コレさえあればいい!」っていう音楽が決まってからは、大体この棚に収まるくらいしか買わないようになってるね。

――気に入った音楽、ミュージシャンはどうやって見つけるのですか?

昔は、さっき言ったディスコ。今はFMとかラジオが多いかな。気に入った曲がかかったら、すぐメモしたりして。スマホで曲だけダウンロードするのって、な~んか味気ないというか。世代なんでしょうが、画面を見ながら曲を選ぶ…っていうより、ジェケットから曲順から眺めつつ、その日の気分で選びたい。俺にとっては、そういうパッケージも含めたものが音楽。CDの棚は場所をとるけど、やっぱり手元に置いておきたいよね。

 

 

【定番品解説】
pierre record

高橋ピエール
ア・トンノレイユ

クラシックギターをメインに、様々な楽器の演奏、録音、エンジニアリングなど全て手がける“ノーブルロマニスト”高橋ピエール待望の2ndアルバム。安田成美さん出演の舞台『夜想曲集』で演奏も。

 

 

PROFILE
1962年3月9生まれ。東京都出身。帝京高校の同級生・石橋貴明ととんねるずを結成。若者のカリスマ的な存在となり、今も絶大な影響を与え続ける。また’94年から絵画展をスタート。’15年には海外では初となるNYで「木梨憲武個展 in New Yolk」を開催し、好評を博した。

木梨サイクル https://kinashi-cycle.com/index.html

 

 

 

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