日本の伝統に欧米のモダンなスタイルを融合させたデザインは、品の良さや落ち着き、ぬくもりを演出するのに適している。最近は多彩なアイテムが登場しているのでチェックしたい。
部屋を彩るインテリア 無骨さと男らしさが魅力のインダストリアル系
シンプルかつあたたかみのある北欧風デザインのインテリアグッズたち
レザーを用いて伝統的な道具にモダンなリュクス感を上乗せ。シンプルなので浴衣や甚兵衛だけでなく普段の洋服にも自然となじむ。団扇(ウチワ)は薄くすいたヌメ革を竹のフレームで補強。扇子(センス)の骨組みも竹だが、ディアスキンを起用している。団扇[W25×H37.5㎝]7000円(1LDK apartments)、扇子2万円(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター)
作り手の水戸稔博氏は、型絵染の人間国宝、芹沢銈介氏に師事。独立後、宮城県岩沼市に工房を構えた。幾何学模様が特徴的だが、このパターンは適度に大柄でモダン。インパクトと落ち着きを兼備していて、壁に掛けるだけで部屋の印象が大人っぽく格上げする。[W45×H166㎝]1万8000円(ビームス ジャパン)
ロサンゼルス発のセラミックブランドは、陶芸家のベス・カッツ氏が一点一点ハンドメイドで作品を作り続けている。この風鈴も圧巻の完成度。日本のワビサビに北欧のモダニズム、さらにロサンゼルスのクラフトムーブメントまでミックスしたような仕上がりが独特だ。爽やかな色みも魅力。[Ø5.5×H6㎝]
1万円(ルーツトゥブランチズ)
奈良時代か伝わる紙すきの技術を用い、富山県八尾では工芸紙や模様紙が盛んに作られている。そして、そんな和紙のアイテムを展開しているのが〈桂樹舎〉だ。これは〈フェニカ〉による別注モデルで、大柄な幾何学模様が力強くて優美。文庫本や文房具を入れるのに便利だ。大[W22.8×H7×D29.5㎝]7200円、小[W16.8×H8×D23㎝]4800円(ビームス ジャパン)
クッション作りから派生した座布団に特化したシリーズ「TheBUTON(ザブトン)」のシンプルなアイテム。山形県の庄内地方にある老舗の布団屋に所属する熟練の職人が一点ずつ手作業で丁寧に綿入れをしている。そのしっかりしたボリューム感は圧巻。有料だが、綿の入れ替えも可能だ。[W45×H45㎝]各5000円(ツノカワファーム)
伝統工芸品である岐阜提灯(ちょうちん)を90年以上も作り続けてきた〈浅野商店〉。その定番品に〈ハウスインダストリーズ〉ならではのグラフィックやフォントを落とし込んだコラボシリーズの逸品だ。柔らかい明かりの照明はムードがあってリラクシング。[Ø28×H50㎝]1万6000円(ジャーナル スタンダード スクエア)