日々の暮らしの中ではできるだけ“お気に入り”の上質なものを使いたい。ただ、それを見つけるのはなかなか大変なこと。そこで各ジャンルの目利き17人にリサーチ。大人がぜひ手に取りたいこだわりの逸品がここにある。
Photo : YUICHI SUGITA[POLYVALENT]/Styling : TAKUYA RAITA、YOSHIKI ARAKI[The VOICE]、Text : TETSU TAKASUGA、SATOSHI YAMAZAKI[04]
目利きが選ぶ日用品 第3回ーセンスのいいクローゼットアイテムー
Profile
猿田彦珈琲
大塚朝之さん
2011年にオープンし、現在は都内で9店舗を展開するスペシャルティコーヒー専門店〈猿田彦珈琲〉のオーナー。俳優からバリスタに転身した異例の経歴の持ち主で、大手飲料メーカーの缶コーヒー監修なども行なう。
「電気を繋いだらすぐに使用できて利便性がとても高く、デザイン性に関してもスタイリッシュで申し分ありません。〈バルミューダ〉が巷でブレイクしている理由がよく分かるアイテムですね」研究されたハンドリングと注ぎやすいノズルの形のおかげで、湯切れのコントロールが容易な電気ケトル。注ぎ心地の良さは格別だ。いつものコーヒータイムをさらに充実させてくれる。1万1000円/バルミューダ(同)
「ドリップコーヒーを長年研究し続けてきた〈猿田彦珈琲〉が、その抽出理論を盛り込んで開発したオリジナルドリッパーがこの『ドリッペン』。ペーパーフィルターが型枠に触れる面を軽減することで空気の流動性を上げており、ネルドリップのような丸みのある味わいを実現してくれます」初心者から熟練者まで使いやすい万能ドリッパー。付属で専用フィルター20枚入り。1000円/猿田彦珈琲(同・恵比寿本店)
「ボディは人気陶芸家の青木良太さんにオリジナルで型から作って頂いたものになります。光沢を抑えたマットな質感と心地良い手触りが特徴的で、カップが手にスッと吸い付いていくような温かみに満ちたマグです。お気に入りの1杯とともにどうぞ」正面に〈猿田彦珈琲〉のロゴが鎮座するマグカップは、持ちやすさを考えたハンドル形状もグッド。容量はたっぷり380ml。3300円/猿田彦珈琲(同・恵比寿本店)
セラミック刃を使っていて金属臭がなく、コーヒーそのものの風味を楽しめる。なお、粒度調節機能付きで細挽き〜粗挽きまで自分好みに挽くことが可。「スリムなボディで持ち運びもしやすく、キッチンにもスマートに置けるコーヒーミル。僕は出張した際、誰かにコーヒーを振る舞うときに使用しています。お手頃価格でコーヒー初心者にも勧めやすいことも推奨理由です」 5800円/ポーレックス(ジャパンポーレックス)
「どんなコーヒーが好きですか??と聞かれたとき、いくつかの種類を思い浮かべますが、特に頭の中で強く浮かんでくるのがケニアのコーヒー。とりわけこの豆が収穫されたニエリ・ヒルは、ケニアで初めて訪れた農園ということもあって、すごく思い入れがありますね」シトラスを思わせるフルーティな味わいを有するコーヒーは、リラックスしたいひとときにぴったり。920円/猿田彦珈琲(同・恵比寿本店)