本格的な夏を目前にしたこの時期、徐々に気になってくるのが足元周りのトピックスだ。この数年続くスポーツサンダル人気のその後や、次に流行する注目タイプ。またスニーカー事情も、チェックしておきたいところだ。両者の新作と傾向に注目しながら、夏のトレンドを読み解いていこう。
メゾンブランドの提案により、昨年から一気に注目を集めている「ボリュームソール」。そのトレンドは世界中のカジュアルシーンに波及し、多くのブランドが今季の新作で展開している。選ぶ際には、スニーカー・サンダル問わずシンプルなアッパーに着目したい。ソールの主張が強い分、他のパーツが簡潔な仕様であることがポイントだ。
(右)テープ&レザーに夏らしい鮮やかな配色を投入。1万9000円/ユナイテッド トウキョウ(同・新丸ビル店)、(左)プライムニットのアッパーとブーストソールで、極上の履き心地を実現。1万5000円/アディダス オリジナルス(アディダスグループお客様窓口)
カジュアルなボリュームソールと相性が良いトップスは、上品なテーラードジャケット。昨年から人気のセットアップを選んでより大人っぽく合わせれば、足元の遊び心も目に留まる。さらにサコッシュなどでアクセントを加えれば、今年らしい着こなしに。
スニーカー1万8000円/サヴソル(オージー)、ジャケット5万4000円、パンツ2万8000円/ともにフリーマンズ スポーティング クラブ(同・トウキョウ)、Tシャツ7800円/ビームス(同・原宿) 、メガネ2万4000円/オリバーピープルズウエスト(ポーカーフェイス ヌーヴ・エイ アイウエア事業部)、サコッシュ1万5000円/イッチ(同)
ボリュームサンダルを活かすには全体のシルエットが重要。人気のワイドボトムスだとアンバランス感が強まり、着こなしとしてまとまりづらい。そこで出番となるのがスリム型のボトムス。シルエットにメリハリがつくことで絶妙なバランスが手に入る。
サンダル1万5800円/ディーゼル(同・ジャパン)、ジャケット1万8000円/ユナイテッド トウキョウ(同・新丸ビル店)、カットソー9500円/フラグスタフ(同)、パンツ2万2000円/ノンネイティブ、ベルト9000円/ホーボー(ともにベンダー)
今シーズン人気のヒザ上丈ショーツとも、ボリュームタイプは好相性。右のスリム型と同様に、メリハリが効いたシルエットが今の気分をしっかり演出してくれる。清涼なブルートーンをポイント使いで挿せば、カジュアル過ぎないサマーコーデが完成する。
サンダル1万9000円/マリブサンダルズ(ネペンテス)、ニット2万3000円/ラッド バイ デミリー(同・サザビーリーグ)、カットソー7900円/アバハウス(同・原宿)、ショーツ1万8000円/ホワイトライン(グランデッド)
ライニング部分には、ラミネートされた防水メンブレイン素材「ダナードライ」を採用。タフなナイロン素材のアッパーに、発色の良いオレンジのシューレースが映える。1万3000円/ダナー(同)
カモフラ調の模様が編み込まれたニットアッパーに、ラバーのサイドラインが走る。随所に挿し込まれたネオンイエローが、実に今季的だ。2万1000円/ディーゼル(同・ジャパン)
上品なヌバックアッパーにシュータンが一体化しているのが特徴。トゥやヒールにあしらわれたスウェードの切り替えがアクセントを加える。4万2000円/ノンネイティブ(ベンダー)
スウェードの1枚革で成形されたアッパーが目を引くスリッポンタイプ。ボリューミィなビブラムソールとのコントラストに、モードな雰囲気も感じられる。3万円/ディエッメ(ジーエムティー)
〈ブリーフィング〉のバッグに用いられているウェビングベルトのイメージを、ストラップ部分に注入した別注モデル。9800円/ブリーフィング×チャコ×ビームス プラス(ビームス プラス 原宿)
ネオプレーン素材とナイロン素材のコンビネーションベルトに、360度ヴィジュアル化されたエアユニットがインパクト大。ハイテク好きにぜひ。1万9000円/セヴシグ(スタジオ ファブワーク)
甲部分全体を、グルカサンダルのようにナイロンストラップで包み込むデザイン。武骨さと軽さが同居したコヨーテカラーは、意外に合わせやすい。7800円/シャカ(ブルームーン カンパニー)
ストラップ部分は柔らかな質感のレザー。全体のシルエットはフラットだが、大きくはみ出たコバ部分が印象を変える。イタリア製。1万9000円/デザインワークス(同・ドゥ・コート銀座店)