メガネ選びにおいて知っておくべき基本の「き」をナビゲートする、永久保存版の特集。4大定番型から正しいフィット、そして顔型・髪型・ファッション別の好相性モデルまで徹底的に指南していく。ココさえ読めば、もうアイウエア選びで迷わない!
ROUND
ラウンド
装いに洒脱な雰囲気を呼ぶ
クラシカルなシルエット
いわゆる丸メガネ。正円、もしくはそれに近い形状が特徴的。1920年代~1930年代にかけて流行した型で、昨今のクラシック回帰もあり人気が再燃している。アメリカの人気喜劇役者であるハロルド・ロイドがかつて劇中で着用していたことから、ロイドメガネと呼ばれることも。3万4000円/恒眸(こうぼう)作(金子眼鏡店 青山店)
BOSTON
ボストン
知的なイメージを備える
昨今の人気デザイン
フロントが逆おむすび型になっているボストンメガネは、ラウンドから派生したデザイン。天地幅が広く、どことなく知的な印象を備えているタイプだ。その名の由来は諸説あるが、米国の都市であるボストンで流行したからという説が根強い。ちなみに、海外では「パントゥ」という名前で親しまれる。3万円/ペルソール(ブリンク外苑前)
WELLINGTON
ウェリントン
オールシーンに対応する
万能メガネといえばコレ
リムの上辺が下辺よりも長い逆台形型のメガネ。若干の丸みがあるのもポイントだ。語源は多くの説があり定かではないが、1950年代にアイビーリーグで人気を集めた型で、1960年代にはファッションアイテムとして支持されるように。カジュアル&ビジネス、どちらのスタイルとも相性が良いメガネでもある。3万3000円/アヤメ(同)
BLOW
ブロー
大人っぽいムードを
演出できるのが魅力
ブローという名称は、レンズの上部に配された幅太なリムが眉毛のように見えることに由来する。生みの親は米国ブランドの〈シュロン〉で、1950年代に大ブレイクを果たした。品行方正な雰囲気で、大人っぽいスタイルに最適。同時に目元を強調する効果も併せ持っている。3万円/ザ バラックス(グローブスペックス エージェント)
幅は顔にジャストか少し大きめが◎
横幅はジャストサイズが望ましいが、若干ゆとりがあるぐらいでも問題ない。幅が狭いと、締め付けられるように感じる場合もあるのでご注意を。
レンズの中央より少し上に目が来るように
メガネをかけたときに、瞳孔の中心がレンズの中央よりも少しだけ上に来るのが正解。もっとも目鼻立ちをキレイに見せられるのだ。
POINT
メガネの横幅と顔幅が合っているとバランス良し!
SIDE
メガネの縦幅は眉から顎までの幅の1/3が理想
眉から顎までの長さに対して、フレームの縦幅が1/3以内だとすっきりとまとまって見える。極端に幅が異なるものは避けておきたい。
レンズが目より下に来ている
フレームの横幅が合っていないと写真のようにレンズの位置が下がってしまう。こうなると、どことなく野暮ったい印象に……。
レンズが眉にかかりすぎている
眉位置とレンズが被ると、なんとなく間の抜けた顔立ちに映ってしまう恐れあり。試着時にきちんとチェックすることが肝要だ。
POINT
レンズと眉が半分以上かぶると×
1テンプル
レンズ両脇に取り付けられた耳にかけるアーム部分で、「ツル」とも呼ぶ。かけ心地を左右する重要な部位だ。
2ヒンジ
テンプルを折りたたむための可動式パーツ。メガネの部位の中でも特に負担がかかりやすい。
3ブリッジ
左右にあるリムを繋ぐ部位がブリッジ。橋渡しとしての役割をしていることから、この名称が付けられた。
4モダン
テンプルの先端部に配された、かけ心地を良くする目的のカバー部品。主に樹脂素材が使われている。
5リム
レンズをセットする枠部分。レンズを丸々囲うフルリムが定番だが、上半分だけ囲うハーフリムなどもある。
2万8000円/ポリス(デリーゴジャパン)
ナビゲートするのは
ブリンク マネージャー
矢澤直人さん
青山にある人気眼鏡店、ブリンクでマネージャーを担当。メガネに精通するのはもちろん、アイウエアカルチャーへの造詣も深い。