リーズナブルな価格でデイリーウェアを提供してくれるバリューブランド。季節の立ち上がりでアイテムを買い足したい時には、特にありがたい存在だ。しかも、ただリーズナブルなだけでなく、こだわり派も納得の上質なアイテムを手がけているブランドも実は探せば沢山ある。今回はボトムスの中でももっともスタンダードなジーンズに注目し、アラサー男子にオススメなお値打ちアイテムを紹介していこう。
BMC
ビーエムシー
日本製の生地を用いて中国で縫製を行ない、ふたたび日本でヴィンテージ加工を行なう〈BMC〉。リーズナブルな価格帯と手の込んだ加工やパターンワークを実現しているのは、そんな独自の生産手法のおかげだ。こちらの「BM78R RUCSH」というジーンズも老舗の生地メーカーである日清紡が監修したオリジナルのヴィンテージスラブストレッチデニムを採用。太ももに出し入れしやすいスマホポケットを採用するなど、ひねりの効いた作りを実現している。
出し入れしやすいよう斜めにカットし、片玉縁仕上げにしたスマホポケット。ヒップポケットに入れると生地がダメージを受けがちだが、専用ポケットなら安心だ。
6900円/BMC(ブリッツワークス)
SMITH’S AMERICAN
スミスアメリカン
1906年にニューヨークのブルックリンで創業したアメリカの老舗ワークウェアブランド〈スミスアメリカン〉。現在も家族経営を貫き、武骨なアメリカンワークウェアを生産している。3本針ステッチにまっすぐにカットされたスラッシュポケット、ネップ感のあるライトオンスなデニムと、まさに正統派アメリカンペインターパンツに仕上がっている。もちろん最近のワイドシルエットや90sのトレンドを取り入れるにもぴったりだ。
インディゴのボディにホワイトステッチが映える。スケールポケットも本格派を証明するディテールだ。ブランドタグも個性を主張する。
9500円/スミス アメリカン(アドナスト)
fancre
ファンシール
まだ設立されて間もないブランドの〈ファンシール〉。アメリカンカジュアルをベースにするブランドだけあって、ジーンズ作りも得意とするところ。経糸と緯糸の両方に硫化染めを施したデニムに製品洗いをかけ、ほど良いフェード感を演出した。ヴィンテージライクなドーナツボタンからも細かなところまでこだわる姿勢が伝わってくる。
経・緯の両方で染色した糸を用いることで、ヒゲや縦落ちを抑え、全体にニュアンスがつくような色落ちに仕上げている。
9800円/ファンシール(M&R)
SHOPLIST
ブリッツワークス
TEL.03-3526-3877
アドナスト
TEL.03-5456-5821
M&R
TEL.03-5623-9333
Photo:TAKEHIRO HAYAKAWA
Styling:NAOYA KANAI
Text:SYUNSUKE HIROTA
次回はボトムス編をご紹介! こちらも乞うご期待!