冬の折り返し地点である今の時期に、冬物の汚れを一度チェックするのがオススメだ。自宅でできる冬物コートのメンテナンス方法を伝授!
ウールやギャバジンなどのコートのクリーニングは、シーズン終わりにだけ出すのが正解。水洗いではなく、必ずドライでオーダーを。
木製ハンガー
人体の骨格のアールを再現。ジャケット用だが、コートハンガーとしても使用可。4000円/ナカタハンガー(同)
豚毛ブラシ
軽くて持ちやすいエンジュ材を採用した豚毛の洋服ブラシは、ウールの衣類専用。6000円/江戸屋(東急ハンズ新宿店)
スチーマー
スチームとプレスの2WAYで使えるスチーマー。コンパクトさも◎。1万1800円/パナソニック(東急ハンズ新宿店)
まずは厚みのある木製ハンガーにコートをかける。木の素材は問わないが、できれば防虫効果のある杉の木を採用したハンガーが好ましい。
普通のアイロンにもスチーム機能はあるが、ハンガー掛けした状態にはスチーマーが使いやすい。汚れやシワに加え、気になるニオイを除去する効果も。
ホコリや汚れを払い落とすように、上から下にブラッシングする。あまり強くやりすぎると、生地の劣化につながってしまうのでほどほどに。
着用の度にスチームをかけるのが理想的だが、面倒な場合はひと晩外に干すのも手。翌日には確実にニオイをしっかりオフできる。
フロントボタンを閉めると余計なテンションがかかり、型崩れやヨレの原因に。これはファスナータイプも同じなので、必ず外すこと。
教えてくれたのは…
サルト 神宮前 フィッター
阿知良 満さん
ファッション関係者も信頼を寄せる洋服お直し「サルト 神宮前」のフィッターを務めている阿知良さん。あらゆる洋服のお手入れにも詳しい。
Photo: YUTA KONO/Styling: TATSUHITO YONAMINE/Text: KYOKO CHIKAMA