高級時計を選ぶのは、とどのつまり自分のこだわりを見つめ直す良い機会だと思う。何を基準にするのか、譲れない条件は何か、そしてどんな自分になりたいのか。まだ白紙だという人は、今回紹介する4つの視点から紐解いてみてはどうだろう。
1.誰もが認める名機を選ぶ
男なら、何かひとつでも一生モノを所有しておきたい。いくらファストファッションが流行ろうとミニマリズムが浸透しようと、この欲求はおそらくなくならないだろう。そして、その何かを選ぶ時、多くの人は時計を挙げるはずだ。それも、誰もが認める名機を。時計業界に限らず、世界的なブランド、それも歴史あるブランドには必ず名作が存在している。それは、世界中のどこで、誰が見てもそれとわかり、トレンドも世代も超越した存在。まさに、一生モノの条件そのものだ。社会も人生もさまざまに変化する中で変わらない存在を手に入れることは、いわば自分の指針を手に入れるということ。名機には、作りや質の良さだけでなく、そんな哲学も備わっているのだ。
押しも押されもせぬ名門の名作
航海用計器を出自としながら、洗練されたデザインを披露。厚みが控えめなケースやアプライドインデックスの緻密な作り込みで、高級クロノグラフの代名詞に。74万円[IW371445]
IWC/0120-05-1868
[公式] IWCシャフハウゼン
Photo:AKIHIRO SAKAI 〔SEPT〕 / Styling:KOUICHI MATSUHIRA / Text:MASAFUMI YASUOKA