イギリスのロンドンで行われている世界最大級のワイン品評会『INTERNATIONAL WINE CHALLENGE(インターナショナル・ワイン・チャンレンジ/以下IWC)』の日本酒部門の審査会に、EXILE/EXILE THE SECONの橘ケンチが4月5日(土)~7日(日)の3日間(現地時間)に渡り参加した。
2019年で36年目を迎えた『IWC』は、例年15,000銘柄にも上るワインがエントリーされ、世界40ヶ国から500名超もの審査員が集まる世界最大クラスのワインコンテストとなっている。2007年に開設された日本酒部門も世界14ヶ国59名の審査員が集結。9つのカテゴリー別に1組4~5名ごとのグループにわかれて1日平均100~150銘柄を担当、4月5日(土)~8日(月の4日間に及ぶ厳正なジャッジを行った。
「日本酒が国籍や文化を超えて人と人をつなげる可能性を備えている芸術作品だと再認識することができました」とメッセージを寄せた橘ケンチは、4日間の会期が用意された日本酒部門の審査会において3日間に渡ってアソシエイトジャッジとして参加したのだが、SAKE審査準備のためにワイン及び現在では日本酒についても講座を展開する教育機関WSET(WINE&SPRITS EDUCATION TRUST)LEVEL3英語クラスの受講を彼自身も修了した上でロンドンを訪れていた。
また、橘ケンチも昨年叙任された『酒サムライ』活動を主宰している日本酒造青年協議会が『IWC』の日本国内パートナーとしてサポートを行っており、海外在住のキーマンで構成されている審査員の中で今年も歴代の酒サムライから多くの叙任者が参加していた。昨年の酒サムライ叙任式を訪れていた『IWC』の運営ディレクターであるクリス・アッシュトンが、そこで橘ケンチの日本酒活動を知ったことも今回の渡英の一端となった。
今回新たに審査員として加わったのは、東京農業大学醸造学科酒類学研究室の数岡孝幸准教授、阿部誠日本ソムリエ協会常務理事、今年のWSET SAKE LEVEL3講座で世界一の成績を修めて資格を取得したゾイサイト・ビンダルー、そして橘ケンチの4名。すべての審査を英語で行う中、アソシエイトジャッジとして日本酒への愛情を持って海外振興に貢献しようと取り組む橘ケンチの姿が、『IWC』の日本酒審査会に一層の熱を加えていた。
海外生産を含む432社から1500銘柄がエントリーされた2019年の日本酒部門だが、最も優れた1銘柄に与えられるチャンピオンの称号は果たしていずれの手に渡るのか? 本年度の発表は、ロンドン時間7月9日(火)22:00頃(日本時間7月10日(水)未明)となっている。
なお、気になる審査や結果の詳細は、日本酒造青年協議会公式HPでも随時案内されている。
【橘ケンチ(EXILE/EXILE THE SECOND)コメント】
「歴史ある『IWC』の活動は以前から認識がありましたが、昨年酒サムライの称号を日本酒造青年協議会から叙任していただいたことがきっかけとなり、今回の審査会に参加させていただきました。世界各国の日本酒普及の第一人者の方々が集まり、妥協することなくディスカッションを重ねて、全員で日本酒の高みを目指していくモチベーションに大変感銘を受けました。国籍や文化を超えて日本酒を愛する心でつながっているチームの雰囲気は大変心地が良く、改めて日本酒が人と人をつなげる可能性を備えている芸術作品だと再認識することができました。ロンドンでの日本酒の認知度、必要性はどんどん上がっているようです。これから世界各国を訪れる際には、日本酒の魅力を伝えていく存在としての意識をより強く持っていきたいと感じました。伝えて、共感し、感動が生まれるように、そして、日本という国の魅力を引き続き体現していきたいと思います」
【橘ケンチプロフィール】
EXILEのパフォーマー及びEXILE THE SECONDのリーダー兼パフォーマー。LDH JAPANに所属すると同時にLDH ASIAの一員としてアジアに向けたエンタテインメントの構築も担う。ライフワークとしている日本酒については、全国の酒蔵巡りを始めメディアを通じてその魅力を発信、WSET SAKE講座LEVEL3も受講するなど造詣を深めている。昨年12月には新政酒造とのコラボ日本酒〈亜麻猫橘〉も完成。これまでの活動が評価され、2018年9月13代酒サムライに就任、今後世界に向けて日本酒文化を伝えていく。
(公式HP)exile.jp/
【『INTERNATIONAL WINE CHALLENGE(IWC)』とは】
『INTERNATIONAL WINE CHALLENGE(以下IWC)』は、英国で150年以上の歴史を持つメディア・カンパニーWILLIAM REED BUSINESS MEDIA LTD.によって主宰されている世界最大級のワインコンテストであり、本年度で36年目を迎えた。毎年春(主に北半球の産地)と秋(主に南半球の産地)にロンドンにて、ブラインド・テイスティングで審査を行い、GOLD(ゴールド)、SILVER(シルバー)、BRONZE(ブロンズ)のメダル及びCOMMENDED(コメンデッド/大会推奨酒)にあたるかを決定する。カテゴリー毎にゴールド・メダルを受賞した銘柄の中から特に優れたものにトロフィーを授与、さらにその中でも最も優れた1銘柄にのみCHAMPION(チャンピオン)の称号を贈っている。日本酒部門も2007年に開設。酒サムライ活動を行っている日本酒造青年協議会が、日本国内のパートナーとして『IWC』に協力しており、審査や結果の詳細は日本酒造青年協議会公式HPでも確認できる。
(『IWC』公式HP)
(主催者WILLIAM REED BUSINESS MEDIA LTD.公式HP)
(日本酒造青年協議会公式HP)
『IWC 2019』今後のスケジュール
審査期間/2019年4月1日(月)~4月16日(火)
メダル発表/2019年5月8日(水)
チャンピオン発表/2019年7月9日(火)※ロンドン時間22:00頃(日本時間7月10日(水)未明)
PHOTOGRAPH/KEISUKE IRIE