2019.04.29 Mon UPDATE CULTURE

さまざまなカルチャー界から注目を浴びるBaby Kiyの素敵な”ライフスタイル”

海外のビーチや街で様々なカルチャーに触れ、その影響も受けながら作詞作曲、演奏を行うアーティスト・Baby Kiy。自身の自然体な生き方を発信するInstagramは28万人以上からフォローされ、10代・ 20代を中心に熱い支持と共感を得ている。そんなさまざまなカルチャー界から注目を浴びる彼女がInstagramをはじめたきっかけと、そこで発信するライフスタイルについて話を聞いた。

――Instagramは学生時代に始めていたんですよね。

「もう始めて8年くらいで、普通の人よりも全然早かったと思います。L.A.の友達と遊んでいるときに、みんながInstagramをやっていてなんとなくはじめた感じでしたね」

 

――まだ使っている人もほとんどいない時期だったんでしょうね。

「“インスタ映え”なんて言葉もなかったですね。でも自分のコミュニティーの中ではインスタが流行していて、フォロワーも早い段階で5000人くらいまで増えました。友達のおかげで早くはじめられてラッキーでした(笑)。スナチャ(Snapchat)とかも、周囲ではすごく他より早くから流行っていたんですよ」

 

――流行のサービスを自然と始められる環境があったわけですね。そしてInstagramはBaby Kiyさんのライフスタイルを発信する場所になっていきます。

「最初は友達との日常や海で友達と遊んだときの写真とか、ギターを弾いている写真とかも載せるようになりました。熱心に見てくれる人たちが増えてきて、インスタ経由でお仕事がはじまる機会も増えてからは、『自分のことを見せる場としてちゃんと活用しよう』とより強く思うようになりました」

 

――Baby Kiy さんのInstagramでは「旅」も重要な要素の一つですが、昔から旅行は好きだったんですか?

「好きでしたね。小さい頃から旅行にもたくさん行く家族だったし、姉がずっと海外に住んでいたので、そこに遊びに行くこともあったし、友達も『今L.A.にいるからおいでよ!』みたいな感じの人が多くて。学生の頃は私も今以上にフットワークが軽くて、誘われたらすぐにチケットを取って出発する感じでした」

――世界中のビーチを旅されていますが、特に好きな場所はどこですか?

「よく行くのは宮古島やオーストラリア、ハワイのビーチですね。新しい場所を開拓するのも好きだけど気軽に行きやすくて、友達がいる場所に行くことが多いです。一番好きなのはオーストラリアのバイロンベイなんですけど、移動に時間かかるのと、季節が逆なので、行くのは冬ですね。ビーチ自体もすごく好きなんですけど、周囲が路上ミュージシャンばかりの感じも好きです」

 

――ファッションの面でもそういったビーチのカルチャーからは影響を受けてきましたか?

「そうですね。湘南に住んでいたこともあって、そういう服装も好きだったんですけど、二十歳の時に初めて行ったバイロンベイの人たちは、とにかくカッコよすぎて衝撃を受けて。みんなボロボロのTシャツに裸足で、髪もソルティーヘアでクシャッとしているんですけど、それが様になっているんですよね。NYのソーホー地区のソーホースタイルと、ボヘミアンスタイルを合わせた『BOHO(ボーホー)』って呼ばれるスタイルが本当にカッコよくて。私もハットを被ったり、フリンジのある服を着たり、海風でふわっと広がるワンピースを着たりしています」

 

――ライフスタイルと一体になったファッションはカッコいいですよね。

「大好きです! 例えばハワイのコとかって、昼間はビーサンにTシャツ、ショーパンみたいな超カジュアルなスタイルなんですけど、ディナーではちゃんとヒール履いて、ワンピース着て、おめかししてくる。いつもはカジュアルでも、おめかしするときはおめかしを楽しめるのは女子の特権だし、そうやってTPOに合わせてスタイルを変えるのもすごく楽しいですね」

――男の人のファッションもTPOに合わせられるのが理想ですよね。

「そうですね。おしゃれなディナーに行くときはカッコいい服で来てくれる人がいいです(笑)。逆に日常は全然ラフでよくて。海に行って『砂がつくのが嫌』とか気にされたら困っちゃうじゃないですか。あとスタイルはビーチに合ったものじゃなくても全然よくて。自分の好きなものや、好きなスタイルがある人はカッコよく見えますね」

 

――Baby Kiy さんにとってファッションはどんな存在なんでしょうか?

「自分のパワーの源になるものですね。やっぱり好きな服を着るとやる気が出てくるし、ステージに立つときもファッションは自分の力になる、逆に『今日かわいくないわ』と感じる服を着ていると、早く帰りたくなりますね(笑)」

 

――Baby Kiy さんのInstagramを見た人の中には、最初はそのライフスタイルに惹かれて、そこから曲を好きになって……という人も多いのではないでしょうか。

「多いです。曲を先に知っていて、『インスタはこんな感じなんだ』と後から見てくれる人が出てきたのは、本当最近で。それまではインスタを見てから曲を聞いてくれるようになった人がほとんどでした」

 

――昔は音楽があらゆるカルチャーのど真ん中にあった気がしますが、SNSでのコミュニケーションが日常になり、娯楽も増えた今は、音楽も「色々なカルチャーの中の一つ」になったのかもしれないですね。

「そうですね。自分もそんな感覚で活動しています。海が大好きな1人の女の子が、旅行やファッションも好きで、音楽もやっていて……というライフスタイルのいろいろな面を通じて、このBaby Kiyというコを知ってもらえたらと思っています。ミュージシャンに本気で取り組む前は、私は何の肩書もなくて、自分を一つのアイコンのように捉えていたんです。メインになるものがジュエリーだったり、スタイルブックだったりする時期もあって、今はそれが音楽になっている感じです」

 

――今の時代らしい生き方ですし、憧れる人は多いと思います。

「とりあえず大学へ行って、みんなと一緒に就職をする時期になって、何をやりたいのか分からない……と思っている人にも、こうゆうライフスタイルで生きてる人もいるんだよと感じてもらえたら嬉しいです。私は大学も行かなかったけど、バイトしながら海外に行って、服も作ったり、音楽もやって、やりたいことを自由にやってきて、今の自分があるのかなって思います」

――この先歳を重ねていくなかで、どんな生き方をしていきたいですか?

 

「10代の頃はみんなでワイワイ遊んで、20代では好きなことを見つけて、それに向かって突っ走ってきました。30代の頃には結婚もして超イケてるママになりたいし、子供も欲しいです。おばあちゃんになったらなったで、またやりたいこと始めて、イケイケおばあちゃんみたいになりたい(笑)。」

 

――家庭を持って子育てもしつつ、好きなこともずっとしたいと。

「歳を重ねるごとに魅力的な女性になっていきたいですね。『1人の女の子がこんなふうに変わっていくんだよ』という過程を見せていきたいし、それを見た女性が『自分も頑張ってみよう』と感じられるような存在でいたいです。あと、好きなものが変わっていくのは自然なことだと思うんですよ。人生が80年以上ある時代なのに、18歳で大学に入学した時に決めた専攻や、その先に就職した会社で、一生続けることを決めちゃうことのほうが変だと思って。すぐにやりたいことが見つかった人はラッキーだけど、そうじゃない人もいると思うし。私自身が『30歳になったときに本気でやりたいことを見つければいいや』と思っていろんな好きなことをしてきたので、『こんなに好きなことをやっても生きていけるんだよ』とか『働きながら好きなことをやる生き方もいいんだ』と思ってもらえたら嬉しいです」

 

――これからの時代は、複数の仕事を並行して行う生き方も普通になっていくでしょうね。

「人生にはいろんなチョイスがあるんだということを自分の活動を通して伝えていけたら嬉しいです。『やりたくない仕事を続けているんですけど、どうしたらいいですか?』という相談をもらうこともあるんですけど、それでちゃんと生活ができて、休みの時に好きなことを存分に楽しめるなら、そういう生き方もいいと思うし。『自分はこの好きなことのために、こういう生き方をしているんだ』と納得できたら、どんな仕事でも頑張れると思います」

 

Digital Single「Stay Together」
2019.04.19(Fri) Release

Baby Kiy(ベイビー・キイ )

シンガーソングライター/ビーチトリップシンガー

1992年11月17日生まれ。海外を旅をして出会う人、ビーチや街、その土地の音楽に触れて、様々なカルチャーに影響を受け、作詞作曲、演奏を自ら行うアーティスト。ナチュラルなライフスタイルを自身のInstagramで発信し、その自然体な生き方に憧れる女性が増え、現在のフォロワーは28万人以上。10代・ 20代を中心に熱い支持を得ている

Baby Kiyオフィシャルサイト

Baby Kiyインスタグラム

 

取材・文/古澤誠一郎

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