2017.01.18 Wed UPDATE FASHION

デザイナーが語る！春の最新LOOK解説【LOUNGE LIZARD（ラウンジリザード）】

本誌で人気の高い3ブランドの2017年春夏コレクションから主要ルックをピックアップし、デザイナーの解説コメントともにご紹介！
第2回で取り上げるのは〈ラウンジリザード〉。デザイナーの八重樫学氏に春夏コレクションのスタイリングについて解説してもらった。

◇LOOK 01

八重樫：「ブランドを代表するアイテムのひとつであるレザーをメインに。最高品質の革を素上げで使用し、ミリタリーとライダースを掛け合わせたデザインが特徴です。インナーはボーダーでも、パンツをスラックスにすることで、〈ラウンジリザード〉らしく仕上げています」

◇LOOK 02

八重樫：「イタリアの名門〈アンジェリコ社〉の素材を使ったセットアップ。細身のセットアップもウチのブランドの代名詞ですね。ジャケットはやや丈を短めに、スラックスはスリムストレートにすることで、旬なバランスに落とし込んでいます」

◇LOOK 03

八重樫：「ミリタリーシャツ＋白T、そしてデニムという、メンズの普遍的なスタイリングこそ、ブランドらしさが現れると思っています。余分な装飾を削ぎ落したスタイリッシュさを感じてもらえたら嬉しいです」

◇LOOK 04

八重樫：「リブパンツを合わせたカジュアルなスタイリングも、ウチが手掛けるとヌケ過ぎていない印象になります。だらしなく見えないようアイテムごとにこだわったサイジングがあってこそ成せるバランス感だと自負しています」

◇LOOK 05

八重樫：「メンズジョーカー読者の方にとって、もっとも取り入れやすいスタイリングでしょうか。ミリタリーに由来を持つトレンチコート、杢調のニット、キレイなシルエットのデニム。合わせているアイテム自体はごくシンプルですが、全身で見ると上品かつ男らしさを備えた芯のあるスタイリングに仕上がっています」

◇LOOK 06

八重樫：「今季イチ推しのコーチジャケットを使用しています。キュプラ100％の素材を使用し、カジュアルに寄り過ぎない上品さを感じるデザインに仕上げました。インナーはTシャツで気負わずにはおるのが気分です」

◇LOOK 07

八重樫：「フィールドジャケットをロング丈にアレンジ。スタッフ間でもかなり評判の良いアイテムが出来ました。インナーにはフラワープリントの旬なオープンカラーシャツを選び、どこかブリティッシュな匂いを感じさせるスタイリングにまとめています」

◇LOOK 08

八重樫：「今回の春ルックの中でもっとも注目度の高かったルック。アイテムの新鮮さとブランドらしさが共存しているバランス感がポイントでしょうか。実はスウェードのレザーライダースは初リリース。個人的にも今まで無意識に遠ざけてきたのかもしれませんが、今回は納得のいく出来栄えです」

◇LOOK 09

八重樫：「ブランドを語る上で外せないセットアップスーツを採用しています。カジュアルな印象にまとめたのがポイント。アップデートしたモッズコートのオレンジがかったブラウンは、春夏シーズン注目のカラーですね。スニーカーなどのアイテムも含め、旬な要素を兼ね備えたスタイリングに仕上げています」

◇LOOK 10

八重樫：「上記と同素材のセットアップスーツを使用。名門〈ロロピアーナ社〉が生産したスーパー130’sの生地が持つ光沢感を活かして、よりドレッシィな着こなしにまとめています。シャープなラペル幅、シャツ襟の形状、ナロータイなど…細部に至るまで計算し尽くしたシルエットバランスが〈ラウンジリザード〉らしさを物語っています。ぜひ挑戦して体感してほしいスタイリングです」

今回解説してくれたのは…