2017.02.17 Fri UPDATE FASHION

えっ、カナダグース春夏アイテム? 驚きの開発ストーリー②新素材編

良質、豊富なダウンで真冬の寒さから開放してくれる〈カナダグース〉。アークティック(北極)をかたどったブランドワッペンをワンポイントにあしらったソリッドなデザインで、日本では都市生活者から、高い支持を受けている注目ブランドだ。その〈カナダグース〉が春夏アイテムをリリースし、トータルアイテムのラインナップに向けて始動するという情報をキャッチした。
そこで、春夏の新作アイテム紹介とともに、真冬のイメージが強いブランドが、どのような意図をもって進出していくのか、その決意をプレスの冨岡 玄さんに訊いてみた。
 

プレスの冨岡 玄さん。日本の〈カナダグース〉ファンへの情報発信とともに、日本のファッションシーンでの〈カナダグース〉のポジションをカナダ本国へ伝えるスポークスマンとしての役割も務めている。〈カナダグース〉の日本での展開の方向性を創造していくキーマンのひとりだ。彼の愛用アイテムは、〈カナダグース〉のブランドアイコン的モデル、エクスペディションパーカ。
 

第2回 S/Sアイテムに採用された新素材の性能を訊いてみた

 

新たに開発された素材「ソロライト」。驚くほど薄く軽くシースルーな素材だ。ここまで薄くても耐水性、耐風性、耐久性が高いのに驚かされる。このように強い力で引っ張ってもビクともしない。
 
ーーS/Sで採用された新素材の説明をお願いします。
 
冨岡 玄さん(以下冨岡) シースルーの素材ですね。あれはソロライトという素材で、すごく薄いんです。軽量でありながら、耐水性、耐風性、耐久性が高い。今回のS/Sから初めて登場する素材です。〈カナダグース〉では、素材はすべて独自で開発しているんですよ! 生地から一貫して生産、ウエアはすべてメイドインカナダです。なので、どうしても生産数には限界があります。

 

 

MCKINNON JACKET 3万8000円 裏地が透けて見えるシースルー素材ソロライトを全面に採用。着ていることを忘れてしまうかのような驚きの軽さを実現。
 
ーー日本での〈カナダグース〉愛用者って多いですよね。
 
冨岡 人気のアイテムは即完売。なかなか手に入らないという状況になってしまい、ご迷惑をおかけして申し訳ないと常々感じています。どうしても生産できる数に限りがあるので、お問い合わせいただいてもご用意することがが難しいという状況です。〈カナダスース〉は自社工場生産で、すべてのアイテムにシリアルナンバーが付いていて、生産スタッフが誰で、どこで作られているのかまで見れるのです。クオリティに関して〈カナダグース〉は力を入れています。

 
ーー新素材ソロライトは引っ張られる力に対する耐久性は?
 
冨岡 すごく薄いんですけど、ビクともしない。耐摩耗性能も高い。S/Sアイテムはファッション性も高いデザインなので、〈カナダグース〉としては、この素材のアイテムの上に別のウエアを重ねるレイヤリングもテーマに掲げています。機能面とファッション面、両面を高めて頂くということをファンのみなさまへ提案させていただきたいと思っています。〈カナダグース〉がS/S展開に挑戦するにあたって、何が強みなのかと考えると…。昨今の日本の自然環境は、天候が急変するケースが多々見られるじゃないですか。急な悪天候にも対応できるウエアということをベースとして作っているので、どんなシーンでも着られるというのが〈カナダグース〉の良さであるのでは、と思っております。機能性がファッシンへとつながっていけばと願っています。都市生活者が、自分の好きなスタイルでアウトフィールドへ出かけていき、〈カナダグース〉のおかげで良かったと。都市に戻ってもファッショナブルなので良かったと。そんなシーンでお役に立てたなら本望ですね。

 
掲載商品に関するお問い合わせ/カナダグース☎03-6758-1789
http://www.canadagoose.jp/
 
※第三回に続く
 
 
Photo:YUTA KONO,KEIJI HIRAI
 
 

第1回の記事はコチラ>>>

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