テーラードジャケットもジーンズも何よりサイズ感が重要。今さらと思うかもしれないが、わかっているようで意外とわかっていないもの。そこで各パーツのフィット感から丈感まで、“正しい”サイズ選びをBEAMSに徹底取材。試着時に役立つのはもちろん、きちんと身体に合ったものを身に纏うと着こなしも格上げできる。
テーラードジャケット
TAILORED JACKET
胴まわりは少し余裕があるくらいがおすすめですよ
肩幅はピッタリ合うものを
そもそもジャケットは肩で着るもの。ゆえにスーツ同様、きちんと肩に合ったものを選びたい。カジュアルの場合は、自分の肩よりやや小さめを選ぶのもアリ。
袖丈は手首全体が隠れるくらい
春夏に半袖を合わせる場合も考えると袖丈が短いのはみっともない。理想は手首がすべて隠れる丈。そうすれば袖からインナーが見えていなくても好バランスだ。
着丈はヒップを半分覆うくらいで
ひと昔前は短丈がおしゃれとされていたが、今は逆に古臭く、大人にはふさわしくない。ヒップが半分隠れる、もしくは半分より2cm程度短い着丈がベストだ。
ジーンズ
JEANS
余分なゆとりがあるのでワンサイズ下がイイですね
ウエストは指が何とか入るくらい
ジーンズはウエストもはくうちに伸びてくるので、ジャストフィットをセレクトするべき。はいた時に、指をぐっと押し込んで入るくらいを目安にしよう。
ヒップまわりはピッタリとフィット
パンツはヒップに合わせてはくのがもっとも美しいとされている。それはジーンズも同じで、ヒップまわりに余分なゆとりがなく、フィットしているほうがいい。
裾丈はワンロールしてくるぶしが見えるくらい
クッションを入れない丈感が最近の主流。ロールアップもくるぶしが見える程度の幅2cmくらいにするとシルエットが美しく、今っぽい雰囲気も演出できる。
Front
Side
Back
MODEL
氏名:太田拓也さん
身長:177㎝
体重:61㎏
チェスト:90㎝
ウェスト:76㎝
ヒップ:90㎝
DATA
ジャケット5万3000円/ソリード、ニット3万5000円/クルチアーニ、ジーンズ2万8000円/シビリア、シューズ7万円/パラブーツ(すべてビームスF 新宿)
DATA
ジャケット4万7400円、シャツ2万7000円、パンツ3万3000円/すべてバルドウィン(ビームスF 新宿)
肩幅より2~3cm程度大きいくらいが最適
デザインによって肩の落ち方は異なるが、見た目に違和感が無いのは2~3㎝程度。身頃もゆったりめ、着丈はヒップに半分かかるぐらい、もしくは半分より少し長めを選ぼう。
袖幅はすっきり細めが好バランス
ゆったりテーラードでもっとも重要なのが袖の幅。肩が落ちていても袖の幅は細めをセレクトすれば、リラックス感ある雰囲気はそのままに、すっきりした印象に仕上がる。
DATA
ジーンズ3万8000円/ヤコブ コーエン、シューズ7万円/パラブーツ(ともにビームスF 新宿)
股上の深さは23cm以上を目安に
パンツのシルエットを問わず、最近の股上は少し浅めが主流。サイズにもよるが23cm以下になると、動作の際に肌が見えることがあるので、それ以上を選びたい。
腿まわりにシワがよるのはNG
ストレッチ入りは小さくてもはけてしまうことがある。だが、腿などに無駄なシワが入っては見た目も美しくないので、ストレッチ入りでもジャストなサイズが正解だ。
テーラード&ジーンズのアドバイザー
ブリッラ ペル イル グスト
バイヤー
高田朋佳さん
大人向けのレーベル、〈ブリッラ ペル イル グスト〉のバイヤー。カジュアルにも精通し、ジーンズのサイジングには一家言アリ。
ビームス プレス
小林順平さん
普段からジャケットを着ることが多いという小林さん。ビジネスとカジュアルのサイズ感の違いにも詳しく、そのアドバイスは必見。