渋谷の東急本店を左手に見ながら代々木八幡方面に歩いた神山町・富ヶ谷エリアが、昨今話題の「奥渋」。
そして富ヶ谷交差点から徒歩圏内の「代々木上原」。渋谷の喧騒から離れた場所を散策すると、価値あるショップに出会えます。
レザークラフトマンの佐藤 剛さん。
カメラマンの松沢颯太さん。
2015年3月に裏渋のメインストリートである神山通りにオープンしたマルタ ジョイ アンド フレンズでは、優れたデザインのプロダクトやハンドクラフトのアイテムをセレクト。米国ポートランド生まれのコーヒー器具ブランド〈エイブルブリューイング〉のステンレス製コーヒーフィルターは、ケメックスのコーヒーメーカーにフィット。紙のフィルターよりもコーヒー豆に含まれるアロマオイルを多く通してくれるので、コクのある味わいのコーヒーになる。店内にある豆を選び、1杯400円でコーヒーが飲めて、器具の使い心地を試したり、正しい淹れ方を学んだりできる。
創業60年、日本の老舗アンダーウエアメーカーであるワシオのファクトリーブランド〈イエティナ〉もオススメ。ワシオのソックスは、かつて探検家の植村直己さんも愛用していたという。こちらのショップの強い個性はスタッフにレザークラフトマンの佐藤 剛さん、グラフィックデザイナーの小坂康子さん、カメラマンの松沢颯太さんが加わっているところにある。佐藤さんは、〈シュガーファイブ〉というブランドを手がけている。小坂さんは、千代田区岩本町の活版印刷スタジオとコラボしてコースターを製作。コーヒーに興味があって調理師免許も保有するというマルチな才能を持った松沢さんは、ウェブにアップする写真などを担当している。3人の力が集結して魅力的なショップとなっているのだ。
“街と岩のあいだ”をブランドコンセプトに、クライマーの岩と街で暮らす時間を考えたアーバンクライミングスタイル「街着のままでクライミングできる」を表現する新進ブランドの〈4c〉。シルエットのタイプと素材選びからオーダーできるシステムもあり、個人の嗜好にも応えてくれます。デザイナーの原さんがデザインからソーイングまで、全工程をひとりで手掛けているこだわりのあるブランドです。写真は、インディゴ染色なしのオーガニックコットンデニム素材。カツラギに近い柔らかさがあります。往年のビックシルエットのクライミングパンツと、強い立体裁断を融合したモデルType-3 1万9000円
イエティナのウエア。
丸編み機から生まれるイエティナの素材は、独自の特許技術で起毛されて抜群に温かく、優しい肌触りに。
ハッシュタグ活版コースターカード。
スケートデッキをリユースしたクロッツのサングラス。2万4000円。
エイブルブリューイングのフィルター。1万7000円。
佐藤さんが手がけるシュガーファイブのレザー製ペンケース。ショート3000円、ロング3500円。
MJ & Friends(マルタ ジョイ&フレンズ)
住 東京都渋谷区神山町3-6 パークステーション1F
☎03-6407-8301
営 11:00〜19:00
休 無休
http://squareup.com/market/maruta-company
Photo:YUTA KONO
Illustration:KEITA UEMURA
Text:KIYOTO KUNIRYO