この数年、ファッションシーンとアウトドアラバーの両方から熱い視線を集めている〈スノーピーク〉。その懐の広い魅力は、いったいどこから生まれるのか? 理由を探るべく、今季の注目アイテムとそこに込められたこだわりを特集。第1回目の今回は、産地にまつわるこだわりについて紹介する。
金具や工具作りのメッカとして知られる、新潟県燕三条市。この地は同時に海外コレクションブランドのアパレル生産を請け負う、世界屈指の縫製技術を有する街としても知られている。同地に本社を構える〈スノーピーク〉は、そのクラフトマンシップを貴重な地の利として活用。長年、上質なものづくりに励んでいる。下でクローズアップするのは、そのものづくりへの情熱が伝わってくる3点だ。
キャンピング ウール ジャケット
豊かな風合いは、希少な生産量で知られるシェットランドウールの賜物。三条市の縫製場で仕立てられ、アウトドアウエアとは思えない美しいシルエットを備えている。ウールの持つ難燃性も特長で、キャンプ時の焚火などの際も安心して着用できる。5万8000円。
キャンピング ウール ベスト
こちらも同様にシェットランドウールを採用。ヴィンテージに着想を得た腹部のポケットが、実用性とともにデザイン上のアクセントとしても機能している。上品な面持ちでアウトドアのみならず普段のカジュアルコーディネイトでも着こなしやすい。4万2000円。
ホールガーメントニット
ほとんどの工程を1台の編み機で完結しているため、腕まわりにほぼステッチが見られない立体的な仕様に。身体の形状や動作を計算して編み立てているので、動きやすさも十分確保している。同じニットを採用したパーカやパンツも展開。1万8000円。
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