2017.09.29 Fri UPDATE FASHION

シャープ&クール! デザイナー自身が解説〈アタッチメント〉秋冬LOOK

前回お届けした「デザイナーが語る!春の最新LOOK解説」 が好評を博し、秋も連載が決定!! 今回も本誌で人気の3ブランドをピックアップし、デザイナー自らに解説をお願いした。
第3回のブランドは〈アタッチメント〉のコレクションレーベル〈カズユキ クマガイ〉。シャープかつクールな独自の世界観はこの秋も健在だ。ほど良くトレンドが垣間見えるコレクションのスタイリングに関して、デザイナーの熊谷和幸氏からコメントをいただいた。

第3回 〈アタッチメント/カズユキ クマガイ〉最新LOOK

LOOK 01

「カシミア混ウールとヘンプを組み合わせモノトーンのグラデーションを表現したチェスターコートがメイン。そこに赤いコットンレーヨンのドット柄リボンカラーシャツ、黒いスキニーパンツをコーディネイトしました。モノトーンに対してレッドを挿し色として使い、シャープでエレガントなスタイリングを表現しました」
 
LOOK 02

「チェスターコートは、ウールヘンプモッサにカモフラージュ柄をプリントしています。その中にコットンウールのグラデーションシャツ、ブラックスキニーパンツ、ブラウンのスウェードブーツ合わせています。カーキ系とブラウン系を組み合わせ、渋めのミュージシャンスタイルをイメージしています」
 
LOOK 03

「これもチェスターコートですが、カシミア混ウールにヘンプをブレンドしていて、レオパード柄をジャカードで表現しています。インナーはオンブレチェックのストールカラーシャツで、パンツはコーティングを施したニットライクジーンズという組み合わせ。個性の強いアイテムをダークトーンにまとめることで統一感を演出しつつ、同時に男っぽさを表現しました」
 
LOOK 04

「スタジャンのボディにはモフラージュ柄のメルトンを起用。袖には上質なスペインラムレザーを採用しています。シンプルにグラデーションシャツとブラックスキニーパンツをセレクトして、大人なスタイリングに仕上げたつもりです」
 
LOOK 05

「限界まで強縮加工を施したニットメルトン地で作成したフーデッドコートが主役。全体的にブラックで揃えつつ、オンブレチェックのストールカラーシャツをアクセントとして加えています。イメージは冬の都会的なスタイリング」
 
LOOK 06

「レーヨンサテン地を使用したブラックのスカジャン、カシミア混素材のレオパード柄パーカ、ホワイト×ブラックのボーダーTシャツという比較的ラフなセレクトが特徴的。休日を過ごすときのコーディネイトという感じですね」
 
LOOK 07

「赤系のカシミア混フーデッドパーカ+ショーツ+レギンスがベース。そこにあえて上質なスペインラム製のダブルライダースと、イタリアの名門グイディ社のレザーを起用したエンジニアブーツを合わせました。質感の高い素材を組み合わせた大人なストリートスタイルです」
 
LOOK 08

「ブラックのMA-1は、太番手のナイロン糸をゆっくりと高密度に織り上げた生地を使用しています。ハードな印象のアウターに、赤×黒のボーダー柄ボートネックシャツを挿して変化を加えています。メンズジョーカーの読者の方にも取り入れやすい男っぽいコーディネイトだと思います」
 
LOOK 09

「ウールのカモフラージュボアをライニングに採用したフーデッドスタジアムジャンパーは1枚でもインパクトがあるデザイン。さらにレオパード柄のショーツ、レギンス、コンバットブーツという存在感の強いアイテムを合わせて、ワイルドなストリートスタイルを構築しています」
 
LOOK 10

「部分的にクラッシュテクニックを施したブラックのウールニット、ホワイトシャツ、ワイドサルエルパンツ、ローカットスニーカーといったアイテムを使ったスタイリング。サングラスを含め、’80年代のモードなロックスタイルをイメージしました」
 
【解説してくれたのは…】

〈アタッチメント〉デザイナー:熊谷和幸
 
1999年に〈アタッチメント〉を開始。ミニマルなデザインとシャープなシルエットをベースにしたリアルクローズを提案し、独自の世界観を表現しつつも時代のエッセンスを絶妙に取り入れたコレクションが国内外で高評価を獲得する。2006年からパリでもコレクションを発表。さらに2008年には自身の名前を冠したシグネチャーブランド〈カズユキ クマガイ〉をスタートし、すぐにパリ メンズコレクションでランウェイデビューを果たす。現在、世界で活躍している代表的な日本人デザイナーのひとり。
〈ATTACHMENT〉公式サイト http://attachment.co.jp
 
 
Text:MASAHIKO TAIRA[pop*]( http://www.pop-jpn.com

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