2017.10.05 Thu UPDATE FASHION

〈ファクトタム〉〈マージン〉〈アタッチメント/カズユキ クマガイ〉最新LOOKから秋冬トレンドを予測!!

デザイナー自身が解説! 最新LOOK企画からひも解く【トレンド予測】

春に続き、今回も3回にわたって紹介してきた〈ファクトタム〉、〈マージン〉、〈アタッチメント/カズユキ クマガイ〉の最新A/Wコレクション。それら3ブランドのスタイリングを俯瞰しつつ、独断と偏見で2017秋冬シーズンにチェックすべき流行ファクターを導き出した。5つのキーワードをピックアアップするので、秋のワードローブ作りの参考に!!
 

■注目ファクター01 「アレンジMA-1」

秋冬のメンズアウターとしてはスタンダードのMA-1。今年もその人気は継続しそうだが、ブランド独自のアレンジが加えて進化させたアイテムが目立つ。
〈ファクトタム〉はオーバーサイズにモディファイしつつインナー使いも提案。〈アタッチメント/カズユキ クマガイ〉は、ナイロン糸からこだわってハードなムードに仕上げている。
 

FACTOTUM[LOOK 01]より
 

ATTACHMENT/KAZUYUKI KUMAGAI[LOOK 08]より
 
なお厳密に言うとMA-1ではないものの、〈マージン〉でもフライトジャケットを機能的に昇華。中綿にシンサレートを用いることで、ショート丈でも温かいアウターを実現している。
 

Magine[LOOK08]より
 
 
 

■注目ファクター02 「リラックスシルエット」

前出のMA-1でも〈ファクトタム〉が提案していたが、オーバーシルエットやビッグサイズなどと呼ばれるリラックスできるサイズ感のアイテムがさらに人気を高めそうだ。その象徴がワイドパンツ。
〈ファクトタム〉では定番のアラスカンコートに合わせるコーディネイトを提示。〈アタッチメント/カズユキ クマガイ〉では、ワイドなサルエルパンツを用いつつモードなロックスタイルを築いていた。
 

FACTOTUM[LOOK 02]より
 

ATTACHMENT/KAZUYUKI KUMAGAI[LOOK 10]より
 
〈マージン〉はオーバーサイズのフーデッドコートをラインナップ。スリムなパンツを合わせたシルエットの対比が印象的だ。
 

Magine[LOOK 09]より
 
さらに〈ファクトタム〉では、オーバーサイズの派生としてジェンダーレスを提案している。ビッグなシルエットであれば、メンズかレディスかは関係なく着用することができるからだ。
 

FACTOTUM[LOOK 03]より
 
 
 

■注目ファクター03 「進化系ストリート」

1990年代をイメージさせるストリートテイストが人気だが、そんなムードを引きずりつつも、独自のエッセンスや今のニュアンスをミックスしたスタイルも目についた。
〈アタッチメント/カズユキ クマガイ〉は総柄ショーツを駆使したクールで大人なストリートスタイルを構築。〈ファクトタム〉もストリートテイストに注目し、上品なクラスアップを試みている。
 

ATTACHMENT/KAZUYUKI KUMAGAI[LOOK 07]より
 

ATTACHMENT/KAZUYUKI KUMAGAI[LOOK 09]より
 

FACTOTUM[LOOK 07]より
 
ストリートスタイルの1種と言えるものの、そのイメージがあまりない “グランジ” に着目しているのが〈マージン〉。独自の世界観ともマッチしている上に、トレンドの’90年代を象徴するスタイルでもあるだけに、今後の盛り上がりに注目したい。
 

Magine[LOOK 10]より
 
 
 

■注目ファクター04 「クールスポーティ」

スポーツMIXスタイルに象徴されるような、機能的でアクティブな印象のスポーティなアイテムを使った着こなしが定着してきた。今秋に向けては、スポーツブレンドなコーディネイトをクールに仕上げたスタイルが印象的だ。
特に〈マージン〉は、テーマのひとつとして “スポーツ” を掲げ、ストレッチナイロン製ジャケットを使ったスタイリングなどを披露している。
 

Magine[LOOK 02]より
 

Magine[LOOK 09]より
 
〈ファクトタム〉のレザージャケットはストレートに “スポーツ” と謳っているわけではないが、ライン入りのリブがスポーティ。スタジャンを連想させるデザインに仕上げている。
 

FACTOTUM[LOOK 08]より
 
 
 

■注目ファクター05 「オリジナル迷彩」

今回ピックアップした3ブランドのうち、〈アタッチメント/カズユキ クマガイ〉と〈ファクトタム〉はそれぞれオリジナルのカモフラージュ柄をプッシュ。新鮮なカモ柄が人気を高めそうな気配だ。
〈アタッチメント/カズユキ クマガイ〉は多彩なカモフラージュ柄を採用。これまではあまり使われなかったアイテムやパーツに取り入れて新鮮に仕上げている。一方の〈ファクトタム〉は、イチョウの葉をモチーフにした迷彩柄のアイテムを複数ラインナップ。両ブランドとも大人が着たくなるテイストにアレンジした手腕はさすがだ。
 

ATTACHMENT/KAZUYUKI KUMAGAI[LOOK 02]より
 

ATTACHMENT/KAZUYUKI KUMAGAI[LOOK 04]より
 

ATTACHMENT/KAZUYUKI KUMAGAI[LOOK 07]より
 

FACTOTUM[LOOK 01]より
 

FACTOTUM[LOOK 10]より
 
 
 
 
Text:MASAHIKO TAIRA[pop*]( http://www.pop-jpn.com
 
 
 

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