11月に<カナダグース>の日本初となる旗艦店が東京・千駄ヶ谷にオープンしましたね。氷点下を体感できるフィッティングルームがあるということでも話題になりました。カナダグースの世界における売上高は、300万ドル(約3億4000万円)だった2001年から2014年には2億ドル(226億7000万円)へと劇的に伸びているといいます。2015、2106、2017年の3年間は、さらに勢いが増しているでしょう。
<カナダグース>のハイブリッジライトフーディー6万2000円(カナダグース 千駄ヶ谷店☎︎03-5860-6518)
こちらの「ハイブリッジライトフーディー」は、2011年に米国を代表するアウトドア専門誌『Outside』が選ぶギア・オブ・ザ・イヤーのベスト・バックカントリー部門で受賞している名作です。N-3Bタイプの見た目で2012年に登場した「ジャスパー」が<カナダグース>の定番として大人気になっていますが、「ハイブリッジライトフーディー」も近年のブランドの成長を支えてきたモデルのひとつとして忘れてはならない存在なのです。
表地のフェザーライト10Dは、耐久撥水ワックス加工を施したナイロンです。超軽量で耐久性に優れ、重ね着してもかさばらず、激しい動きにも対応してくれます。袖の内側から脇の下、さらに身頃のサイドにかけては、多方向に伸びるストレッチ性と通気性に優れた耐摩耗性フリースを使用。袖口にはサムホール(親指を出すための穴)が設けられていて、重ね着時に助かるし、袖口をハンドウォーマーのようにも使うことができます。
このモデルのすごいところをまとめるとするなら、下記の2点に集約されると思います。ひとつめは、<カナダグース>の数あるアウターラインナップの中でも最軽量級であること。とにかく軽いのです。ふたつめは、インサレーションに800フィルパワーのホワイトダックダウンを採用していること。とにかく温かいのです。定番モデルの「ジャスパー」よりも圧倒的にライトウエイトで、「ジャスパー」の625という数値をはるかに超えたフィルパワーを誇っています。ダウンの利点は「軽くて・温かい」というところにありますよね、その両方を極めているのです。
Photo:TAKEHIRO HAYAKAWA
Styling:YUTA FUKAZAWA
Text:KIYOTO KUNIRYO(NO-TECH)