2018.01.16 Tue UPDATE FASHION

徹底解説! 俺に似合う「ブーツ」の選び方 ~魅惑の「老舗と定番」ブーツブランド~

寒さが増すにつれ、足元も冬支度を始めるこの季節。次の一手として浮上してきたのが、男を格上げする存在「ブーツ」。とはいえ何を選ぶのが正解か!? その答えを様々な角度から検証!

Photo : TAKEHIRO HAYAKAWA/Styling : KEITA OGO/Hair&Make : AKIHITO HAYAMI[Les Doigts]/Text : TOMMY

 

Q.老舗&定番のブーツブランドについて知りたい!

DANNAR
ダナー

アウトドアブーツの定番にして、世界初のGORE-TEX®採用ブーツを製造したブランドとしても知られる。同社を象徴するモデル“マウンテンライト”にも、もちろんGORE-TEX®を搭載。独自のダナー式ステッチダウン製法が採用されており、アウトドアシーンのみならずタウンユースにおいても、ファッション性と機能性を発揮する。5万5000円(ダナー)

 


ボリューミィなコートに合わせて、足元にはマウンテンブーツを。コート5万3000円/クロ(同・ギンザ)、ニット3万4000円/ブランク コンセプト ウェア(リバイブ)、シャツ1万7000円/パドゥメ(アート ハビタット ショールーム)、パンツ1万4000円/アバハウス(同・原宿)

 

 

CHIPEWA
チペワ

伐採労働者が履くためのブーツ制作からブランドがスタートし、今も頑固にアメリカ国内でのハンドメイドを貫く。ワークブーツを得意とし、この“カーキ スウェード”も架線作業員用のブーツに由来。足をしっかりとホールドするのでフィッティングも抜群。スウェードとフルグレインオイルドレザーの同系色コンビが粋。4万2000円(シードコーポレーション)

 

 

PARABOOT
パラブーツ

1972年にフランスで靴職人のレミー・リシャール・ポンヴェール氏が設立。自社の靴に用いるソールをも自ら製造する世界で唯一のシューズメーカーとして躍進を果たした。また同社は登山靴ライン〈ガリビエール〉も展開し、こちらは堅牢なノルヴェイジャン製法を誇る同ラインで人気となった名作“アヴォリアーズ”の復刻版。6万8000円(パラブーツ 青山店)

 

 

Alden
オールデン

世界中から最高品質の素材を集め、約200にも及ぶ作業工程を経て、米国最高峰のシューズを世に送り出している。特に人気がこの“タンカーブーツ”。熟練の職人が手作業で行なうスキンステッチやクッション性に優れたプランテーションソールなどの仕様は変えず、ホーウィン社製のクロムエクセルレザーで仕上げた。10万5000円(ラコタ ハウス 青山店)

 

 

TRICKER’S
トリッカーズ

「紳士靴の聖地」と呼ばれる英国・ノーザンプトンで、1829年の創業当時から長い歴史と伝統を守り続けている英国王室御用達の名門。通称カントリーブーツと呼ばれる“m2508”は7ホールのウイングチップ。ボリュームのある先端のシルエット、重厚感を伴った機能美は大人の足元に相応しい。7万7000円(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム)

 


スマートな着こなしに、ひとサジのクラシック感を注入。足元が洗練さを際立たす。ブルゾン3万9000円/リーセンシィ オブ マイン アバハウス(アバハウス 有楽町マルイ店)、ニット2万6000円/ロットワイラー(アドナスト)、パンツ1万6500円/ピッグ アンド ルースター(同)

 

 

SANDAERS
サンダース

警察や軍隊など、世界中の公的機関から採用されている理由は、優れたコストパフォーマンスと信頼性の高さから。この“ミリタリー ダービーブーツ”もまた然り。アッパーには耐水性の高いポリッシュレザー、靴底には滑り知らずのダイナイトソールを使用し、雨が多い創業地のイギリスでも人気を博している。5万2000円(グラストンベリーショールーム)

 

 

Clarks ORIGINALS
クラークス オリジナルズ

1825年にクラーク兄弟によって設立され、英国に現存するシューメーカーの中では最古参。定番“ワラビーブーツ”は別注の申し出も多く、こちらも〈ベドウィン & ザ ハートブレイカーズ〉の別注。シボ感のあるレザーに鮮やかな配色のシューレースが映え、古き良き伝統と現代的感性を併せ持つ仕上がりに。3万1000円(ザ・ハートブレイカーズ)

 

 

Timberland
ティンバーランド

数多あるブーツカンパニーの中で、もっともストリートシーンと密接な関係を築いている存在。その象徴である“イエローブーツ”は、来年で誕生45周年。本作はそのアッパーにプレミアムホーウィン®レザー、ミッドソールはレザーウェルトを挟み、〈ビブラム〉社のシャークソールを使用したプレミアムな1足。2万9800円(ティンバーランド/VFジャパン)

 


落ち着いた色味でシンプルに仕上げた着こなしには足元でアクセントをプラス。カジュアルな装いとの親和性も高い。ブルゾン2万円/デウス エクス マキナ(同・原宿)、ニット1万6000円/アバハウス(同・原宿)、パンツ2万円/ヴァルタ(アドナスト ミュージアム)

 

 

WHITE’S
ホワイツ

高品質なハンドメイドのワークブーツを提供し、その質実剛健さから「キング・オブ・ブーツ」の異名を持つ。代表作“スモークジャンパー”は、森林消防隊のために作られたモデル。耐火・耐油仕様のビブラムソールに、長時間の活動をサポートするラストなど、過酷な状況にも耐えうるヘビーデューティな作りを誇る。9万8000円(ストンプタウン渋谷店)

 

 

RED WING
レッド・ウィング

伝統的クラフツマンシップを継承する米国内の自社工場にこだわって生産し、タンナーも傘下に治めて靴作りのために革から手掛ける同社。日本では80’sの渋カジブームで一世風靡し、続く90’sの裏原ブームでプレミア化。6インチ丈のモックトゥが特徴の“875”は、当時から人気の代表作で今なお愛されている。3万900円(レッド・ウィング ジャパン)

 

 

UGG
アグ

1978年に米国の南カリフォルニアで設立。日本においては女性を中心に爆発的ヒット。こちらはボアが暖かな定番の“クラシックブーツ”を防水仕様のスウェードアッパーとシームシールド構造で仕上げ、サイドには着脱にも便利な撥水ジップをプラス。バーニッシュ加工でトゥに陰影をつけて、ラギッドな印象に導いた。2万8000円(デッカーズジャパン)

 

 

Dr.Martens
ドクターマーチン

英国の労働者階級の象徴として愛され続け、今なおロンドンのストリートシーンを代表するアイコン的存在。エアクッション入りのソールは「エアウェア」と命名され、弾むような履き心地を実現。写真は、イエローのウェルトステッチとヒールループで仕上げた同ブランドの定番モデル“8ホールブーツ”。2万5000円(ドクターマーチン エアウエア ジャパン)

 


モッズコートの足元にマーチンという王道のUKスタイルを、爽やかな美色ニットでアップデート。モッズコート7万4000円/スノーピーク(同)、ニット1万9000円/アバハウス(同・原宿)、デニム1万6000円/テクスチャーウィーメイド(フォーティーン ショールーム)

 

 


第2回はコチラ>>

 


第2回はコチラ>>

 


第1回はコチラ>>

 

« 一覧