1957年にカナダのトロントで創業したメトロスポーツウエア社が＜カナダグース＞の起源です。ウールのベスト、レインコート、スノーモービルウエアを専門にしていました。そこから数えて記念すべき60周年を迎えたのが2017年でした。

＜カナダグース＞のシルバースローンパーカ

＜カナダグース＞のシルバースローンパーカ11万5000円（カナダグース 千駄ヶ谷店☎︎03-5860-6518）
 
1970年代には＜カナダグース＞の前身となるブランド＜スノーグース＞が誕生。1980年代になると南極のマクマード基地に滞在する研究者のニーズに応えたエクスペディションパーカを開発しています。1982年、カナダ人初のエベレスト登頂を成し遂げたローリー・スクレスレットが着ていたのは、メトロスポーツウエア社がデザインと製造を手がけたパーカでした。そういうゴリゴリ（！）な歴史のあるブランドだと改めて感じさせてくれるのが、こちらの「シルバースローンパーカ」。北極圏で活動する人々のデータを基に開発されていて、極寒地（マイナス15℃からマイナス25℃）のデイリー使いに適した保温性を維持するという驚異のダウンです。
 

 

 
表地は、＜カナダグース＞の独自素材であるアークティックテック。ポリエステル85%×コットン15%の生地に耐久撥水加工が施されています。裾ポケットは、スナップボタンが付いたフラップポケットの下層にジッパー付きのサイドエントリーポケットがあしらわれている2層構造。ヒジは別布で補強され、袖口はリブで寒風の侵入を阻止。
 
極寒地（マイナス15℃からマイナス25℃）でデイリーに使えるわけですから、日本全国のどこに初詣に出かけたとしても寒い思いをする心配はありません。「あ〜、寒い！」を連発している間に終わってしまいがちなのが初詣。劇的に温かいダウンを着ていけば、年始の立志に集中することができますよ。
 
 
Photo:TAKEHIRO HAYAKAWA
Styling:YUTA FUKAZAWA
Text:KIYOTO KUNIRYO(NO-TECH)