2018.01.19 Fri UPDATE FASHION

ノエル・ギャラガーも〈ペンフィールド〉も成長し続けている。アウトドアブランドのアウターが傑作なワケ 32選 #15

1996年、マンチェスターのメインロードで開催されたオアシスのライブ。ユニオンジャック柄のギターを抱えるノエル・ギャラガーが着ていたプルオーバーのシェルパーカは、<ペンフィールド>のものでした。1975年に米国のマサチューセッツ州で誕生した<ペンフィールド>は、L.L.ビーンなどのOEM生産も手がけていた実力派。’90年代には海を越えてミュージックシーンの頂上で着用されていたという記憶も脳裏をよぎりつつ、古着やアメカジを愛する人にとっては温かみにあふれたアウトドアブランドの代表格としていつまでも忘れられない存在になっています。

<ペンフィールド スポーツウエアインク>のシャワーコート


ペンフィールド スポーツウエアインク>のシャワーコート2万4000円(ヤマト インターナショナル☎︎03-5493-5651
 
そんな<ペンフィールド>が2017年の春夏シーズンから生まれ変わり、<ペンフィールド スポーツウエアインク>としてモダンにアップデートされたファッションアイテムを展開しています。「シャワーコート」は、通勤や通学などの自転車移動にも対応するレインコート。2.5レイヤーの防水透湿素材はソフトな風合いでストレッチ性もあるので、従来のレインコートのように蒸れたり・動きづらかったりすることがありません。フードのエッジ部と後頭部にはゴムコードが配されているので、しっかりと頭部を包みながら風によるバタつきを防ぎます。
 

 
フロントの裾部分にはジップで脱着できるスプリットカバーを備えています。これがあることによって、自転車を漕いでいる最中も太ももがコートで覆われて濡れにくくなるのです。後ろのセンターベントは、スナップボタン付き。ボタンを外すとベントの内部に仕込まれたマチが大きく開くので、自転車に乗った際に脚の可動域が確保されます。

ノエル・ギャラガーは、3作目となるソロアルバム『Who Buil The Moon?』を2017年11月にリリースして全英チャート1位を獲得しています。そこには「いかにもオアシスっぽい曲」が含まれていません。「いくつになっても人は成長できる」ということを自ら証明しています。かつて一緒にステージに立った<ペンフィールド>もファンの期待を心地よく裏切りながら成長し続けている模様です。
 
 
Photo:TAKEHIRO HAYAKAWA
Styling:YUTA FUKAZAWA
Text:KIYOTO KUNIRYO(NO-TECH)

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