<ホグロフス>の創業者ヴィクトル・ホグロフが生まれたのは、スウェーデンの原風景が今でも残るというダーラナ地方のトーション。赤い木の家、木彫りの馬のダーラヘスト、花飾りのメイポールを囲んで踊る夏至祭など、美しい自然とともに伝統的な文化が守られてきた場所です。1914年、小さな農作業小屋でパラシュートのキャンバス地と町一番の鍛冶屋がこしらえたメタルの留め具を使ってバッグを完成させたことが、<ホグロフス>の輝ける歴史の始まりとなりました。
今、日本のアウトドア業界には小規模なガレージブランドが数多く生まれていて、独自のこだわりを詰め込んだギアで市場がにぎわっています。100年以上も前のスウェーデンには<ホグロフス>がありました。ガレージブランドとして産声を上げた1914年から(正確には車庫ではなくて農作業小屋ですが)、北欧を代表するアウトドアブランドへと成長を遂げた2018年まで、<ホグロフス>には変わっていないことがあります。それは、現在のガレージブランドと同様に独自のこだわりを詰め込むということ。
<ホグロフス>のバリアー III フード2万3000円(アシックスジャパン ホグロフス事業部☎︎03-6369-8885)
表地には、「パーテックス® クラシック エコ」を使用。名前に「エコ」というワードが含まれているのは、100%リサイクルされたポリエステルで作られた素材だからです。
中綿は、「クアッドフュージョン」。<ホグロフス>がオリジナルで開発した化繊断熱素材です。保温力が高いのはもちろんですが、吸湿・速乾性能も高いので衣服内の湿気を逃がしてくれます。この素材に使用されている原料の50%はリサイクルされたポリエステルで、優れた性能を追求しながらエコロジーにも配慮しています。自宅で手軽に洗濯してハードに使い込めるというイージーケア性も魅力です。
オリジナルで開発した中綿素材。それはすなわち、<ホグロフス>ならではのこだわり。他にはない独自のこだわりをたっぷりと詰め込む姿勢は、農作業小屋で創意工夫をしながら初めてのバッグを生み出した100年前から何も変わっていないのです。
右のポケットに折りたたんで収納することができるのも利点で、持ち運びに便利。
しかも、今(1月23日19時時点)ならオフィシャルホームページ(https://haglofs.jp/store/ProductDetail.aspx?pcd=602180_34Q_M)でセール中です。100年の時を越えて、素敵な出会いのチャンスが到来しています。
Photo:TAKEHIRO HAYAKAWA
Styling:YUTA FUKAZAWA
Text:KIYOTO KUNIRYO(NO-TECH)