デビュー1周年を迎えてさらに勢いを乗るTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEが新曲『Fandango』をリリース。世界的なブームであるラテンミュージックをTHE RAMPAGE流のダンスナンバーに昇華させた、聴く者の心に火をつける一曲だ。今回はメンバー全員の撮り下ろし写真とともに、ボーカルのRIKU、川村壱馬、吉野北人、パフォーマーのLIKIYA、陣、後藤拓磨にインビューを施行。大好評を博している初のホールツアーの貴重なこぼれ話では、メンバーの“素”が垣間見れる一幕も。EXILE TRIBEの期待の新星として彼らが目指す場所とは……?
スタイリスト/石川TOCCI仁司 ヘアメイク/谷川一志、上野綾子、大矢佑奈、あき(kind)
カメラ/中野 理 取材・文/コンドウカナコ
――新曲『Fandango』を初めて受け取ったときの印象はいかがでしたか?
川村壱馬 ラテンミュージックが世界的に盛り上がっている中で、THE RAMPAGEの独特のヒップホップテイストな部分を、この曲にどう落とし込むんだろうっていうのは最初思いました。でも振り付けや構成が全部完成して揃ったら「なるほど。今回僕らが表現するのはこういうことね」ってやっと腑に落ちて。
――最初は試行錯誤されたと。
川村壱馬 そうですね。レコーディングとかやることは今までと変わらないんですけど、新曲という“材料”をどんなふうに“味付け”するのかっていうのがこれまでと全然違くて。千手観音のような動きをサビでしてみたり、「こんなの見たことない!」なんていうフォーメーションも取り入れています。ライブなどで披露することも考慮しながら、僕らなりに最高に盛り上がる“味付け”をさせて頂きました。
LIKIYA パフォーマンスで言うと今回は構成に特化したものが多いかもしれないですね。力強い振りで圧倒するというよりかも、パフォーマンスの流れで並んだ際にメンバー一体となって見せる形とか、そうした部分を意識して作っています。僕らの人数(16名)を最大限に生かした構成が多いのかなと。“全員で曲の世界観を創っていく”という感じでしょうか。
――今回はメンバー最年少の後藤拓磨さんが振り付けを担当されていますね。
後藤拓磨 振り付けは初めてやらせて頂いたんですけど、その曲ごとに「(振り付けは)誰にする?」っていうのを毎回決めるんです。自分はもともとこういう曲調が好きだったというのもあり、振り付けを担当させて頂くことになりました。『Fandango』はラテンミュージックですが、レゲエ寄りなノリもあると感じたのでそういった動きもミックスさせて大胆な振りを取り入れてみたりして。前作とはかなり違った印象に仕上がったかなと思います。
――MVでは炎を使ったパフォーマンスが印象的でした。
陣 炎を使用したパフォーマンスなんて初めてさせてもらうので、現場ではすごくいい感じの緊張感が漂っていましたし、「新しいことをしているな」っていう充実感もありました。MVの中でもあの炎がいいアクセントになっていると思います。最初は本当に怖かったんですが…(笑)。
LIKIYA あれ普通に熱かったよね? 振ると重たいですし(笑)。
陣 専門家の方からのレクチャーもありましたよね? 下に向けたら危ないとか。
吉野北人 MVではボーカルも最初から最後まで踊るので、撮影ではけっこうな体力を使いました。しかもリップ(曲に合わせて唇を動かすこと)もやりながらだったので、ダンスに集中しすぎてリップをうっかり忘れてしまったり……なかなか大変でした。
――『Fandango』は“活気ある舞曲”から転じて「大騒ぎする」を意味しています。メンバーの中で盛り上げ役はズバリ?
一同 (浦川)翔平。
陣 翔平はTHE RAMPAGEの“起爆剤”みたいな感じですね。「とりあえず最初は翔平投げとこ!」みたいな。
川村壱馬 翔平がいて場の空気が悪くなることないですからね。本当最高のムードメーカー! ギャグが刺さっても滑っても激面白いですもん(笑)。
吉野北人 しかもやりながら自分で笑うからね(笑)。
――カップリング曲の『The Typhoon Eye』と『Dream On』はどのようなところに注目してほしいですか?
川村壱馬 『The Typhoon Eye』は“ザ・EXILE TRIBE”みたいなイメージで、僕ら自身を台風に見立てた曲になっていて。いろんな人・ことを巻き込んでいくような、メッセージ性の強い作品に仕上がっています。そうした部分に共感して頂けたらうれしいです。
陣 『Dream On』は思わず口ずさみたくなるような疾走感溢れる曲。振り付けはパフォーマーの長谷川慎と鈴木昂秀が担当しています。『VOCAL BATTLE AUDITION5』の課題曲だったということもあり、この曲を披露する上でアーティストとしての責任もすごく感じていて。『Dream On』を通して夢を追う方々にさらに強い気持ちを持ってもらえたらと思います。
――現在皆さんは初のホールツアー中ですが、活力の源は?
後藤拓磨 音楽ですね。最近僕はヘッドホンなしでは生きていけないと気づきました。ただ外を歩いているときも聴くし、ひとりで家に居るときも聴くし、ジムでトレーニングしているときも聴いています。癒されたいときももちろん音楽を聴きますが、活力としての役割を担ってくれている部分が大きいです。
LIKIYA 先輩方です。いろんなところで先輩方が活躍されているのを見ると、「僕らももっと高みを目指さなきゃな」と思うので、そういった向上心が活力になっているのかなと。とくに兄(ELLY/CRAZY BOY)の存在は大きいですね。アドバイスとかはあまりされないですが、「本当に自分がやりたいことを真っすぐにやったら?」と言ってくれるので。自分達もいつかもっと大きいステージに立ちたいです。
吉野北人 ファンの方です。僕らが何をするにしても、それって結果全部ファンの方のためじゃないですか。ファンの方がいなかったら「夢を叶えたい!」っていう思いや、ライブでのパフォーマンスの熱量もあそこまで達さないので。今はツアー中でファンの方の声が直接聞ける場にいれるので、そこにだいぶ助けられています。
川村壱馬 夢と人です。やっぱり夢があってこそ何かをしようって突き動かせられるし、ファンの方だったり、先輩方だったり、メンバーだったり、大切な人達がいるから辛いことがあっても打ち勝てるので。
RIKU 僕もメンバーの存在がデカいです。メンバー15人に僕の人生を背負ってもらっているし、僕も15人の人生を背負っているので。それぞれの夢を叶えるためにも僕自身、歌もパフォーマンスももっと頑張ってスゴイ男にならなきゃいけないって思いますし、メンバーを想うとトレーニングや練習もさらに気合いが入ります。あと、ライブを頑張った翌日に美味しいものを食べに行くのも活力になっています!
陣 食は大事だよね。僕はお肉が大好きなんですけど、本番が終わった日や翌日とかは美味しいものを食べてそれをエネルギー源にしています。ツアー中なのでその土地の美味しいものを食べたりすることもありますし、僕はひとりが好きなのでひとりで食べに行くことも多いです。あ、もちろんメンバーともご飯に行きますよ(笑)! LIKIYAさんと(武知)海青の誕生日が過ぎたときに数名で焼き肉に行ったんですけど、もう大騒ぎでした。
――ではそんなツアー中に起こった面白い事件は?
RIKU 壱馬と陣くんは大阪が地元なので、大阪公演ではやっぱりふたりともすごく気合いが入ってたんです。で、ある曲で陣くんが僕の目の前を通ったんですけど、そのときに気合いが入りすぎたのか陣くんがズテッ!と壮大に転びかけまして(笑)。
陣 お客さんの目の前で脚が変な方向に曲がっちゃって(笑)。もうあのときは全身から止めどもなく冷や汗が流れましたね(笑)。
RIKU 歌う直前だったんですけど、それを見て思わず吹き出しそうになり危なかったっていう。本当にめっちゃ気合い入れていたんですよ。「俺、地元やしカマしたるわ!!」って(笑)。陣くんはいつも本番直前に気合いを入れすぎて空回りしちゃうから、「(気合いを)あまり入れすぎないほうがいいよ」と言っていたんです。そしたら案の定でした(笑)。
陣 自称“ミスター空回り”なんで。その姿、ばっちりお客さんにも見られまして。最前列と2列目の方は「あれ??」みたいな雰囲気が漂っていましたが(笑)、持ち直せたのでいいのかなと勝手に思っています。
――アーティストとしての2018年の目標をお聞かせください。
LIKIYA 今ツアーをやっているので、まずはそれが一番です。ライブに全力を注ぎたいなと思っています。
吉野北人 焦らずに、目の前にあることを丁寧にやっていきたいです。
RIKU グループとしては今年は「挑戦」というのをテーマに掲げているので、何かを発信するときは全力で“攻め”の姿勢でトライできるように常に技を磨いておきたいです。あとシンガーとして僕の強みがもっと生かせるよう、引き出しを増やしていけたらと思います。
後藤拓磨 シンプルにダンスをもっと極めていきたいですし、ライブももっと極めていきたい。音楽を発信する身として自分自身をさらに追及し、深みのあるアーティストに近づいていきたいです。
川村壱馬 僕はマルチに活躍したいので、拓磨が言ったようにそれぞれのことを納得がいくまで極めていきたいです。昔からやりたいことは歌、ラップ、クランプ(ダンス)、演技と明確にあるので、それをどんどん形にしていければいいなと思います。好きなことを全部自分の武器にしていくことが目標です。
【CDのみ】 \1,111(税抜)
【CD+DVD】 \1,800(税抜)
《CD収録内容》
M1.Fandango
M2.The Typhoon Eye
M3.Dream On
M4.Fandango(Instrumental)
M5.The Typhoon Eye(Instrumental)
M6.Dream On(Instrumental)
M7.100degrees(English Version)
《DVD収録内容※CD+DVDのみ》
Fandango(Music Video)
THE RAMPAGE from EXILE TRIBE
3つのオーディションを通じて選ばれた若き才能が集う、16人組ダンス&ボーカルグループ。2017年にデビューを果たし、これまでにリリースした計4枚のシングルが全てヒットチャートの上位を記録。テレビ朝日『ミュージックステーション』にも立て続けに出演するなど、早くも音楽界に新風を巻き起こしている。現在は初のホールツアー中で、チケットは軒並みソールドアウト。ヒップホップテイストな力強いパフォーマンスを得意としている。