高級時計を選ぶのは、とどのつまり自分のこだわりを見つめ直す良い機会だと思う。何を基準にするのか、譲れない条件は何か、そしてどんな自分になりたいのか。まだ白紙だという人は、今回紹介する視点から紐解いてみてはどうだろう。
古き良き男の鉄板高級時計【Sinn(ジン)&GRAND SEIKO(グランドセイコー)】
シンプルな三針の腕時計こそが「男の腕元をアゲる」逸品【ユンハンス/JUNGHANS】
【譲れない条件】クラシックデザインでトレンド感をプラス
腕時計が量産され始めたのは、19世紀後半頃からと言われている。それから100年以上の時を経て、腕時計は小型化、そして高機能化していく。現在では、進化した技術によって画期的な機構とデザインを可能にしているが、その基本は20世紀初頭には完成していたと言えるだろう。昨今、クラシックへの回帰が、ファッショントレンドとなっている。それにリンクし、時計業界でもそんな時代の名作を復刻したヘリテージモデルのリリースが相次いでいる。現代の技術やセンスをもってモディファイされながらも、古き時代の佇まいとノスタルジックな空気感を帯びている。腕時計を通して、生まれていなかった時代に飛び越えてみるのもおもしろい。
古き良きアメリカンデザイン
ブランド名の由来となる法律家ハミルトンの言葉を冠したモデル。レトロ演出は、ムラ染めしたレザーストラップにも。11万5000円[H42415591]
ブランド公式 ハミルトン | 腕時計 | Hamilton オフィシャルサイト
ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン 03-6254-7371
Photo:AKIHIRO SAKAI 〔SEPT〕 / Styling:KOUICHI MATSUHIRA / Text:MASAFUMI YASUOKA