シリーズ累計興行収入60億円・観客動員数450万人を突破した映画『HiGH&LOW』のシリーズ第一作目が8月24日(金)から2週間限定で、4DXで公開するということで体験レポートを急遽お届け! 名シーンの数々が4DXの特殊効果をもって、迫力もスケールもさらにアップして蘇った本作。あなたもこのレポートを読んで上映期間内に劇場に足を運び、『HiGH&LOW THE MOVIE』の世界を体感してほしい!
座席シートが上下&前後左右に動き、ときには雨が降りつけ、ときにはフラッシュが起き、ときにはスモークが劇場を飲み込む…。映画業界で今もっとも注目を集めている4DXとは“目で観るだけの映画”を“体全体で感じる映画”に昇華させた、まったく新しいアトラクションスタイルの上映システム。エモーショナルな特殊効果で作品の臨場感を何倍にも高めてくれる4DXは、アクションを中心とした映画と相性が良く、近年は『ジュラシック・ワールド/炎の王国』『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』といった超大作での上映が全国で相次いでいる。そしてこのたび日本を代表するアクション映画『HiGH&LOW THE MOVIE』での4DX上映が決定。怒涛のアクションシーン満載の同作を4DXで体感すると一体どうなるのか…? 『HiGH&LOW THE MOVIE』はそのストーリーもさることながら、EXILE TRIBEのメンバーを筆頭とした超豪華キャスト、ライブさながらの音楽も見ものであった。通常上映でもかなり楽しめる作品だが、4DX上映でとなると見応えも想像以上のものになるのでは。そんな好奇心に駆られた筆者はその事実を確かめるべく、期待感と緊張感を胸に劇場に足を運んだ。ちなみに『HiGH&LOW THE MOVIE』は公開直後に劇場で鑑賞し、ストーリーも頭のなかにばっちり入っている。結末も熟知している作品であれば4DXで再鑑賞しても、もしかしたら何も感じないかもしれない。けど、どうしても確かめたかった。それぐらい『HiGH&LOW THE MOVIE』と4DXの化学反応は素晴らしいものになりそうだと感じたからである。
久々に劇場で観る『HiGH&LOW THE MOVIE』。豪華なセットや衣装が大きなスクリーンによく映えている。家のテレビで鑑賞するも悪くないが、アクションシーンや音楽性を抜きにして考えても、やはり『HiGH&LOW THE MOVIE』は劇場で観るのに最適な映画だ。コブラ(岩田剛典)を筆頭に登場する山王連合会のメンバー。バイクで走り抜けるシーンでは轟音とともに劇場前方から白いスモークが噴き出し、シートが小刻みに揺れる。まるで登場人物が自分に向かって走ってきているような、そんな錯覚すら受ける。そのぐらいシートの揺れ方がとてもリアルだ。高まる胸の鼓動が収まらないなか、話はどんどん進む。李(V.I)との絡みのシーンでは琥珀(AKIRA)の目線の動きに合わせ、シートも動く。琥珀が上を見上げるとシートが上方に向かって動き、横を向けば左右にシートが動くのだ。ストーリー全体では琥珀の苦悩が描かれているが、こうやって臨場感をもって映画を味わうことで、復讐の鬼と化した彼に憑依してしまったかのような気分になる。琥珀の友を想う気持ちが、以前『HiGH&LOW THE MOVIE』を観たときよりもズシズシと心に響いてくる。その理由はこうやってリアルな彼の目線になってストーリーを体感しているからだろう。冒頭から一気に感情がこみ上げてしまった。
『HiGH&LOW THE MOVIE』は山王連合会、White Rascals、鬼邪高校、RUDE BOYS、達磨一家の5つのチームが集まったSWORD地区を舞台に、伝説のチーム・ムゲンの琥珀が戻ってくるところから始まる。SWORD地区の支配を目論む李と手を組んだ琥珀は、湾岸地区のMIGHTY WARRIORS、TOWN地区のDOUBTを引き連れSWORD地区を急襲。SWORD地区はいまだかつてない事態に突入していくというストーリー。
SWORD地区は自分たちの居場所を守るため、琥珀たちはSWORD地区を潰すため、各チームがしのぎを削って総力戦で立ち向かう。ど派手な乱闘シーンも幾度となく巻き起こり、そのたびにシートが激しく上下左右に揺れる。誰かが殴打されれば背もたれから大きな振動が生じ、その衝撃が体を襲う。誰かが突き飛ばされれば風が顔面に吹きかかる。ひょっとしたら自分もその場にいて仲間たちと一戦を交えているのではないのか、そんな感覚に何度も陥りそうになってしまう。それぐらい乱闘シーンの臨場感は素晴らしかった。「自分も憧れのあのチームのメンバーになれたら…」そう思いながら通常上映を観ていたのであれば、4DX上映での鑑賞はうってつけだろう。ここまでリアルに『HiGH&LOW THE MOVIE』の世界を体感できる場所はそうないはずだ。好きなキャラクターと一緒に闘っている気分に浸れるのは、まるで子供の頃の夢が叶ったような感覚と近いものがある。
注目したいのはアクションシーンだけではない。『HiGH&LOW THE MOVIE』は音楽にも非常に力を入れた作品。4DXの特殊効果が加わった名シーンの数々が、EXILE THE SECOND、三代目 J Soul Brothers、GENERATIONSといった超人気グループの音楽によってさらに盛り上がり、ライブに似た感動を生んでいる。ど派手なアクション×壮大な音楽×4DXというアンサンブルは、映画界の新しい境地を切り拓いたのではないだろうか。
雨が降りしきるなか真っ赤な傘をさして集まった達磨一家のメンバー。その集団に一人だけ青い傘をさして圧倒的なオーラを放っている人物がいる。達磨一家の頭目の日向紀久(林遣都)だ。彼の登場シーンでは天井から雨が降り、DJ DARUMA from PKCZ®が手がける『VOICE OF RED feat.GS』が流れる。自分も達磨一家のメンバーとして一緒に雨に打たれているかのような臨場感に加えて、大音量で流れてくる重圧的なヒップホップソング。スクリーン越しで観る達磨一家の緊張感がこちらにまでヒシヒシと伝わってきた。
RUDE BOYSが暮らす無名街が何者かによって襲撃され、街中が混乱し人々が悲しみに暮れる場面で、怒りをあらわにするスモーキー(窪田正孝)。RUDE BOYSのメンバーが集結するとGENERATIONSの『RUN THIS TOWN』がかかり、圧巻の存在感を見せつける。疾走感溢れる楽曲は家族を守るため闘う彼らの心情を表しているようにも感じ取れた。荒廃した無名街には絶え間なく風が吹きつけているが、映画を観ている観客にも風がビュンビュンと当たる。RUDE BOYSの荒んだ街、荒んだ心が4DXの特殊効果によってよりリアルに表現されたであろう。
そして、今作の最大の見せ場となるSWORDの全チームと琥珀率いる湾岸地区のMIGHTY WARRIORSとTOWN地区のDOUBTが対決するシーンでは、激しい振動、吹きつける風、スモークとともにEXILE TRIBEの『HIGER GROUND feat.Dimitri Vegas&Like Mike』が会場を包み、観客のボルテージを最高潮に高めてくれる。日本映画史では類を見ないほどのど派手なアクションシーン&壮大な音楽に加えてこの4DXの特殊効果。スクリーン越しで起こっている出来事が、自分の目の前でリアルに起こっている出来事のように感じてしまう。今まで映画館では観られなかった、圧巻の光景に何度も息を飲んでしまった。
すべてのシーンを観終えて思ったのが、これは単なる映画鑑賞ではなく新しいエンターテインメントの形だということ。上映中は映像に合わせて終始シートが動き、自分も登場人物の一員になったかのような気分に浸れる。こんなにも『HiGH&LOW THE MOVIE』の世界が身近に感じられる場所はきっと他にないだろう。『HiGH&LOW THE MOVIE』は大ヒット作だけに過去に映画館で鑑賞した人も多いはず。しかし、4DX上映での鑑賞はまた別ものである。そこには今までの人生で体験したことのない興奮や感動が待っている。「もう観た作品だから」と言わずにぜひ一度劇場に足を運んで、この体験をあなたにもしてほしいと思う。いや、むしろまだ『HiGH&LOW THE MOVIE』を観たことのない人にこそ、初めての鑑賞は4DXでお勧めしたい。このかつてない体験をすれば、きっとそこから一気に『HiGH&LOW』シリーズの虜となるだろう。新しいエンターテインメントの形であるこの4DX上映。まだ体験していない人は『HiGH&LOW THE MOVIE』で4DXデビューを飾ってほしい。あなたに新しい価値観をもたらすことをお約束しよう。そして今回の『HiGH&LOW THE MOVIE』を皮切りに、全シリーズでの4DX上映も期待せずにはいられなくなった。
(c)2016「HiGH&LOW」製作委員会