「機械式時計」といえば男の憧れ。その機械式時計には「手巻き」と「自動巻き」という2つのタイプがあるが、いずれも“ゼンマイ”が動力となっている。基本的にはこのゼンマイを巻き上げることで時計が稼動する仕組みになっているのだが、一般的な稼動時間は2日(48時間)程度のモデルが多く、例えば週末を挟んだ場合、月曜には止まってしまっているなんてことも…。
そんな機械式時計のウィークポイントを解消する優れた機構が、長時間稼動を可能にした「ロングパワーリザーブ」だ。このロングパワーリザーブはここ数十年でより長時間化が進んでおり、最近では1ヶ月近く稼動するものもある。ここではオススメのロングパワーリザーブモデルを紹介していこう。
ORIS オリス
アートリエ キャリバー113
Ref.113.7738.4063
税抜価格71万円
自社開発ムーブモデル第4世代。3時位置のノンリニアインジケーターで、10日間ぶんのパワーリザーブの残量を示す。赤い先端のセンター針がポインター式に月/週 を表示し、9時位置にはスモールセコンドと日付、中央の小窓に曜日をレイアウトしている。手巻き。240時間パワーリザーブ。
スペースが大きく取られたサファイアガラス製のシースルーバックから、キャリバー113を眺められる。大型バレルの存在感が際立つ。
(問)オリスジャパン
TEL:03-6260-6876
IWC アイ・ダブリュー・シー
ビッグ・パイロット・ウォッチ・ヘリテーシ
Ref.IW501004
税抜価格146万5000円
エポックメーキングな航空時計、「ビ ッグ・パイロット・ウォッチ 52 T.S C.」を最新技術で現代的なモデルへと甦らせた逸品。直径46mmのケー スはチタンを採用し、チャプターリングとアラビア数字、プロペラを象った針はベージュ色のルミノバ夜光が塗布される。168時間パワーリザーブ。自動巻き。
搭載する高精度な自社ムーブ、キャリバー52110は軟鉄製インナーケースに守られ、高い耐磁性を発揮。写真は同系キャリバー52010。
(問)IWC
TEL:0120-05-1868
BLANCPAIN ブランパン
フィフティ ファゾムス オートマティック
Ref.5015-12B40-O52A
税抜価格154万円
1953年に生まれた元祖フィフティファゾムスの正統後継モデルにブルーバリエーションが誕生。直径45mm、厚さ15.4mmのチタンケースに、パーツ数227個の自 社製キャリバー1315や耐磁性ケージを搭載する。30気圧防水。120時間パワーリザーブ。自動巻き。
シースルーバックより、香箱3個を連結した独自設計のムーブが見える。グリュシデュール製テンプにはシリコンヒゲゼンマイを採用。
(問)ブランパン ブティック銀座
TEL:03-6254-7233