これまで、ムーブメントの開発や製造には莫大な資金や設備投資が必要とされてきた。そのため一部の高級ブランドしか自社生産に踏み切っていなかったが、最大手のムーブメント製造会社であるETAが、2020年から一部を除くグループ会社以外とのサプライヤー契約を打ち切る予定ということを受け、同社からムーブを仕入れていたブランドが危機感を抱き始めた。それを踏まえ、各自でムーブメントを生産する動きが急速に広がってきている。これが昨今の「自社ムーブ」トレンドの理由だ。
そういった理由もあり、ボール ウォッチも自社ムーブの開発に着手。今まで実用的で高機能、さらに手頃なプライスのラインナップでは業界でも屈指であったが、自社ムーブの開発に成功し、またしても格を上げた。
自社ムーブモデル「エンジニアM チャレンジャー」は、一見日付表示の付いたシンプルな三針時計である。しかしながら既存の汎用ムーブモデルに劣ることは無く、5000Gs(円運動をするように設計された高さ、1mの振り子ハンマーを振り下ろした際に加わる衝撃)をクリアする構造や、ゼンマイをフルに巻き上げた状態なら3日以上継続駆動する、同社らしい“タフさ”も兼ね備えた秀作といえる。
BALL WATCH ボール ウォッチ
エンジニアM チャレンジャー
Ref.NM2032C-SCAJ-BK
税抜価格27万6000円
ブランド初となる自社ムーブ、 キャリバーM7309-Cを搭載するタフネスモデル。クロノメーターの高精度や80時間のロングパワーリザーブなどを備えつつ、アンダー30万 円を実現するハイコストパフォーマンスな一本。100m防水。世界限定1000本。
毎時2万8800振動で安定した精度を誇る自動巻きムーブ。COSCによる厳格な検定をパスする信頼性を誇り、ペルラージュ仕上げや同社ロゴの刻印などの装飾も抜かりがない。
(問)ボール ウォッチ・ジャパン
TEL:03-3221-7807