昨今CMなどでも目にする機会が増えた「AGA」、つまり「薄毛問題」はファッションとは異なり、テクニックやごまかしが効かない。でも、いざ解決に向けたアクションを起こそうにも情報が多すぎて何が正解かわからない…。
そんな、薄毛に悩むJOKER読者のために、自毛植毛のパイオニアとも称され、数えきれない薄毛難民たちの人生を変えてきた「親和クリニック」の総院長・音田正光先生に話を聞いてきた。
(※本稿に掲載されたアンケートは同院の術後アンケートより集計)
■あふれる「AGA」情報から、本当に効果的な情報が知りたい!
<ぼくたちが「薄毛治療」について知っておくべきこと>
① 「薄毛」かどうかは自分で決める
② もし「髪が生える」方法があればノーベル賞もの
③ 進化している「自毛植毛」は有力な解決法
どんなにファッションに気を使っていても、ツルツルの美肌でも…「薄毛」が気になっていては、なかなか自分に自信は持てない。特に『Men’s JOKER』世代でもある2〜30代は、髪の悩みにおける曲がり角でもある…。
────先生、やっぱり早くから対策をした方がいいんでしょうか? それとも、まだ大丈夫なのでしょうか?
音田先生(以下「音田」と表記)──薄毛は気持ちの問題ですから、年齢も含めた明確な『定義』はないんですよね。自分で薄いと思えば、それは何らかの対策を講じるべきでしょうし、もし気にならないのであれば、そのままでも良いんです。
────「対策」といってもいろいろありますよね。方法や価格、それに効果…何をしたら良いのかわからないのですが?
音田──確かに「AGA」については情報が多すぎですね。もし髪の毛を生やす薬があれば、ノーベル賞に相当する発明だと思います。もちろん、化学的に効果が認められた薬もありますが…残念ながら、怪しげな「治療」もあるんですよね。注射で生えるとか。そんな簡単にハゲが治るなら、こんなに悩んでいる人がいるわけないんです。
────…ですよね。先生は著書もあり、「自毛植毛」の権威と伺いました。「植毛」について簡単に教えていただけますか?
音田──自毛植毛を一言で説明するならば、『後頭部などの毛量が多い場所から、薄い部分に毛根を移植する治療法』と言えます。「髪を抜いて植える」のではなく、「毛を作る組織を、増やしたい場所に移植する」ということです。私が権威かどうかはさておき…「なるべく自然な形で毛を生やしていきましょう」という考えのもと、施術法や使用する器具、それに科学的な実験結果をエビデンスとした生着率の上昇など、日々ブラッシュアップし続けています。
────髪が不自然に見えるのはイヤですね。
音田──例えば80代の男性が、黒々していてものすごい密度の髪の毛になったら、やっぱりちょっと不自然だと思いますし、いきなりフサフサになっていたら周りもビックリしますよね。
────ですね(笑)。ちなみに…痛みはどうなんですか?
音田──昔は皮膚を切り取ってから植えてたんです。切ったら当然痛いですし、仕上がりも不自然でした。でも今は、毛根を1個1個取るんです。頭を切ることなく、1mm以下の小さい穴を開けるイメージですね。メスは使わないんですよ。
■着実に自分の毛で薄毛を解消できる「自毛植毛」をもっと知りたい!
<ぼくたちが「自毛植毛」について知っておくべきこと>
① 自毛植毛した髪は一生自分の髪の毛
② 悩んでいる間にも髪は減ってしまう
③ 声、服装…そして人生まで変わる薄毛治療
────移植した毛根からは髪が生えるんですか?
音田──もともと元気な毛なら、引っ越した場所でもすくすくと育ちます。しかもこの毛は自分の毛ですから、抜けても生えかわって、半永久的に伸び続けてくれます。『抜けて終わり』じゃないんです。
────それって薄毛治療のファイナルアンサーじゃないですか!
音田──何がベストかは人によって異なりますし、決めるのは患者さん自身です。でも、今のレベルの『自毛植毛』が、薄毛治療における一つの最適解だと私は思っています。
────私たちもそうでしたけど、「自毛植毛」については意外と知られていないのかもしれませんね。
音田──知らない人が圧倒的に多いでしょうね。いろんな方法を試した末に、ようやくうちに来る方が多いですから。最初はなるべくお金のかからない方法から入ってしまう気持ちはよくわかります。でも、効果がなかったら、結果として時間とお金の無駄になってしまうんです。
────しかも、その間も髪は減ってしまう…
音田──例えば1年早く来てもらえれば、移植する髪も少なくて済みます。つまり、手術時間や費用といった患者様のご負担を抑えることができるんです。実際、『もっと早くやれば良かった』というのが、アフターケアで来院された患者様からもっともよく聞く言葉なんですよ。
────「術後アンケート」によれば、「自毛植毛をしよう」と思った方でも、実際にクリニックへ訪れるまで3ヶ月以上かかっている方が相当数いることがわかりますね。
音田──そもそも、病院に行くこと自体のハードルが高いですからね。それに、費用や手術への不安も大きいはずです。だからこそ、私たちは勇気を出してお越し頂いた患者様にしっかり向き合わなければいけないと感じています」
────心理的な壁は大きいですね。
音田──髪の悩みは心の痛みを伴っている場合がほとんどなんです。髪の悩みで自信が持てない、消極的になってしまう。もしそうだとしたら、もったいない。せっかくの人生ですから、もっと楽しんでほしいですね。私たちがそのお手伝いをできたなら、こんなに嬉しいことはないですよ。
■薄毛の悩みを解決して、人生をポジティブに変化させたい!
声が明るくなる、姿勢が良くなる、服装が変わる、自信が増す。
これらは音田先生がアフターケアで再会する多くの患者さんに見られる共通した術後の変化だという。
音田──でも、感慨深いのは「はじめて彼女ができた」「営業成績が上がって出世した」「再婚することになりました」という、まさに人生が変わったポジティブな話を聞いた時ですね。
──髪の印象はやはり大きいんですね…。クリスマスを終えて年末年始を迎えるこの時期は多くの方が「薄毛」の悩みに向き合うタイミングだと思いますので、最後に一言、先生から薄毛難民読者へお願いします。
音田──1人で、ネットに溢れる玉石混交の情報に惑わされないでほしいです。私たちもさらに腕を磨きながら、患者ファーストを徹底していきますので、薄毛に悩む方には勇気を出して、クリニックのドアを叩いてほしいですね。一緒に人生を好転させていきましょう!
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自毛植毛は、髪を増やすわけではなく、自身の毛を再分配し、患者にあわせて髪の毛をデザインする方法だと言える。そして、デザインするのは髪の毛だけではなく、その人の人生でもある。
音田先生への取材を終えて、そんなことを感じた。
この年末年始は長期間の休暇になる方が多いと思う。今年を振り返り、新しい1年に向けて様々なことを考えるだろう。その中で「来年こそは薄毛治療に向き合い、人生を好転させたい」と人がいるならば、その想いに寄り添ってくれるクリニックをしっかり選んでほしいと編集部一同、願わずにいられない。
音田先生が総院長を務める「親和クリニック」
公式HPはこちらからhttps://shinwa-clinic.jp/