2017.02.28 Tue UPDATE FASHION

俺に似合う“ヘアスタイル”の見つけ方。第5回

知っておきたいヘアスタイルの基本

今さら人には聞けない髪型の基本の「き」。ここでしっかりと勉強して、自分に似合うヘアスタイル選びの下地をしっかり作ろう。

 

Q.「ブロー」の正しいやり方を教えて!


1 「タオルドライ」から抜かりなく

髪を一度洗うか、濡らした状態にしてから、まずタオルで髪の水分をふき取る。この時に一番乾きにくい地肌の水分をしっかりと取り除くことが重要だ。

 


2 全体的に「根元」から乾かす

ドライヤーで髪の根元からしっかりと乾かす。生えグセがある人はこのタイミングでフラットな毛流れに直すとヘアの持ちが良くなるので必ず行なおう。

 


3 サイドの髪は「なでる」ように乾かす

こめかみ〜耳周りにかけてのサイドは、なでるようにして横への広がりを抑える。根元から潰すようなイメージで、シルエットをシェイプしていこう。

 


4 トップの髪は「つかむ」ことでボリュームUPを意識

トップを持ち上げるようにつかんで根元を乾かしながらクセ付け。時間が経つにつれてボリュームがへたりやすいので、しっかりと根元を立ち上げる。

 


5 前髪は分け目にしたがって「流す」方向を考えて

パート分けする位置を決めて、そこを起点に前髪を流す。ここでもセット時に流すのではなく、ブローでしっかりクセづけする要領で毛流れをつけていく。

 


6 約5分で「ブロー」が完了

フォルムを固定するため、冷風を全体に当ててフィニッシュ。ひと回りくらい大きく膨らむようにブローしてワックスで落ち着かせるイメージで仕上げよう。

 

 

Q.30代に似合う「カラー」って何?


カラーチャートを見ながら
スタイリストさんと相談しよう

髪を染めるといっても、明るさや色みなどその種類は多岐にわたる。やはり担当スタイリストと相談するのがベスト。イメージやライフスタイルを伝えて、最適なカラーを導き出そう。

 

 

明るさ

明るさの基本は「トーン」
5〜6レベルで大人な印象に!


佐藤宏祐さん

明るさを表すのがトーン。数値が高くなるほど明るくなる。日本人の黒髪が4トーン、一般的に社会人がカラーを入れる許容範囲が写真のような7トーンまでと言われている。大人っぽい印象を演出するなら、その一歩手前の5〜6トーンの色みをセレクトするのが正解。

 

 

カラー

落ち着いた雰囲気を出したいなら
「グレー系」を選ぶ


笠井俊介さん

黒髪の硬さを解消したいけど、明るくしすぎると仕事に支障が出るという人に最適なのが、グレー系のカラー。今っぽさを漂わせながら、スーツにも好相性な落ち着いた雰囲気を演出。ヘアを即座にセンスアップしてくれる色味だ。

 

モード感を出したいなら
「アッシュ系」を選ぶ


小川哲央さん

外国人風の明るい色みで少し髪型を遊びたい人はアッシュ系の色2にトライしよう。ブルーを基調とした色味で、髪に自然な透明感を与えると同時に、柔らかなニュアンスもプラス。こなれた雰囲気を演出してくれる。

 

 

Q.「まゆ」のお手入れ方法を教えて!


1 道具を揃えよう

きちんと道具を揃えることがキレイな眉を作る第一歩。まずは専用のハサミとブラシを用意。さらに毛抜きでもよいが、眉専用のシェーバーがあると便利。

 


2 眉間と眉頭を整える

眉間に生える人は必ず処理。眉頭は眉間に寄るシワに対して平行になるように整える。毛流れに沿ったスクエアなフォルムに仕上げると男らしい印象に。

 


3 コームを使って毛の長さを調節

下から上へとコームで梳かして、眉のラインからはみ出す毛をカット。同様に上から下へ梳かし、下のラインからはみ出した毛をカットし長さを整える。

 


4 「眉の下」のラインを揃える

眉から離れている下の部分のいらない毛をシェーバーでカットしてラインをキレイに整える。眉のエッジが際立ち、印象的な目元を演出することができる。

 


5 「眉の上」はあまり整えすぎないのがコツ

下同様に眉の上のラインを整える。上を落としすぎると、細くなりすぎてしまい、さらに下がったラインに仕上がってしまうので、少しずつ慎重に行なおう。

 

6 「くっきりな目元」が完成!

BEFORE


AFTER

手入れ前が眉付近に毛が散らばっているためラインがボケているのに対して、処理後は眉の輪郭がくっきりと強調されている。眉が薄い人はアイブローペンシルを使うとより効果的。

 

 

Q.最新「トレンド用語」を教えて!

ウザバング

小川哲央さん

あえて前髪を長めにする
雰囲気抜群のデザイン

昨年からじわじわと人気を高め、本格的なブレイクが目前と言われているのが「ウザバング」だ。名前の由来は、ウザ(=ウザい)とバング(=前髪)を合わせた造語。あえて長めに設定した前髪を目にかけるようにして、ちょっとウザいくらいに仕上げることでヘアの雰囲気が飛躍的にアップする。俳優・綾野 剛のようなスタイルだ。

 

アシンメトリーバング

デザインと実用を兼備!
社会人にもオススメ

アーティストや俳優として活躍する星野 源のようなナチュラルな前髪は実はコレ。カットの時点で左右非対称に仕上げることで、自然な毛流れをすでに作ってしまうという便利なデザイン。目に掛かってしまうこともなく、社会人に不可欠な親しみやすい印象や清潔感をしっかりとカバーしてくれるので、実用面においても優秀だ。

 

インナー2ブロック

今やすべてのおしゃれ髪に
備わっている重要パーツ

耳周りからもみあげ付近を刈り上げることによって削り取り、その上の毛をかぶせた、いわゆる「隠し2ブロック」のこと。一見ナチュラルな仕上がりに見えるが、サイドのボリュームを効果的にセーブし、キレイなシルエット作りをアシスト。今やほぼすべてのショートヘアに適用されている、機能面に特化したディテールだ。

 

センターパート

中澤光貴さん

’90年代のリバイバルは
ヘアスタイルにも伝播

MJ読者の30代であれば、青春時代を思い出すであろう「真ん中分け」。それがファッションシーンのʼ90年代のリバイバルの流れを受け、ヘアのシーンにおいても復権を遂げている。現代においては前髪にウェイトを置いた前下がりのバランスに取り入れたスタイルが主流で、俳優・松田翔太のようなモード感を演出できるのが特徴。

 

ショートネープ

トレンドのマッシュヘアは
全部このディテール込み!

名前が示す通り短い(=ショート)、えり足(=ネープ)のことをいう。トレンドど真ん中のマッシュショートにはすべてショートネープが採用されており、丸みのあるコンパクトなフォルムを作るのにマストなディテールとなっている。えり足がすっきりしていることで、清潔感を感じさせることができるので、社会人にも適している。

 

 

今回教えてくれる先生は…

ヘアサロン PARADISO les plus
渡辺康則さん

的確な理論に裏打ちされた高い技術力と、旬な要素を巧みに取り入れるアンテナの高さで絶大な人気を誇る実力派スタイリスト。ヘアカタログなどでもヒットヘアを数多く提案。


☎03-5725-3393
東京都渋谷区恵比寿南1-3-8 フルール橘ビル2F
10:00〜20:00(日・祝10:00〜19:00)
休:月曜日
カット6000円〜、カット&カラー1万3000円〜、カット&パーマ1万3000円〜

 

Photo: MANABU MIYAGAWA/Text: YUICHI HASHIMOTO

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