2017.06.07 Wed UPDATE FASHION

実はスーツやタイより重要! 革靴について知っておきたい5つの基本 ~第4回~

BIZスタイルの良し悪しは、足元で大きく左右されると言っても過言ではない。それほど革靴選びは重要度が高いのだ。そこでここでは、あらためて知っておくべき革靴に関する5つの基本にフォーカス。今さら周りに聞けないアレやコレを総まとめで、詳しく解説していこう。

 

BASIC 4
手入れの基本

 

一日履いた後のメンテナンス

シューズに付着した汚れをブラッシングで落とす

まず行ないたいのがブラシ掛け。1日の着用で付いた汚れを丁寧に落とそう。シューキーパーを装着し、革を伸ばした状態で行なうのが正解だ。

通気性の良い場所に置いて湿気を逃がす

ブラッシングした後は、玄関など風通しの良い場所に一日置いておくべし。こうすることで、内部にこもった湿気を効率的に逃がせるのだ。

充分湿気が取れたら靴箱に入れて保管

風通しの良い場所で湿気を取ったら、靴箱で保管しよう。できれば箱には除湿剤などを入れ、湿気がたまらないようにケアしておきたい。

 

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付属のケースに収納するとカビの原因に

購入時に入っていた紙製の付属ケースで保管するのは避けたい。スペースが狭く通気性も皆無なので、カビが発生する原因となってしまう。

 

 

月に一度行ないたいシューズケア

最初にブラシ掛けで汚れを取っていく

ブラシ掛けはケアにおける基本の「キ」。普段のメンテナンスと同様、シューキーパーを入れた状態で行なおう。なお、この際に靴ヒモははずしておくこと。

表面の古いクリームをリムーバーで除去する

続いては、クロスに少量のリムーバーを染み込ませて、シューズの表面に付いた古いクリームを取り除く。そのまま重ねて塗ると、効果が薄れてしまうからだ。

塗りすぎに注意しつつクリームを塗りこむ

先ほどのリムーバーとは別のクロスにシュークリームを付けて、円を描くようにアッパーに塗り込もう。付けすぎないよう、少しずつなじませることが肝要だ。

馬毛ブラシを使って塗りムラをなくす

今度はアッパーにブラシを掛け、付けムラをなくしていく。余分なクリームが落ちると同時に、コバのような指では入りきらないところまでクリームが浸透する。

最後にクロスでアッパーを磨く

もう1枚クロスを用意して、仕上げのから拭きを行なえばシューズメンテナンスは終了。これで、革靴が本来持っている美しい光沢感が戻ってきたはずだ。

 

 

メンテナンス用アイテム

馬毛ブラシ

ブラシは柔らかい馬毛素材がオススメ。ほこり落としや、クリームをなじませるときに活用できる。ブラシ3000円/ユニオンワークス

 

シューキーパー

革靴の型崩れを防ぎ、着用時に付いた履きジワも伸ばしてくれる。内部の湿気を取り除く作用もある。1万2000円/ユニオンワークス

 

 

シューズケア用アイテム

リムーバー

アッパー表面に付いた古いクリームを落としてくれるリムーバー。革との相性があるので、お店で相談して購入しよう。600円/M.モウブレイ

 

クロス

リムーバーやクリームの塗布、さらには仕上げのから拭きでも使うので、何枚か準備を。コットン製がベスト。300円/ユニオンワークス

 

シュークリーム

クリームはレザーに栄養と潤いを与えるために必要不可欠。革靴によって色を使い分けるのが賢い使い方だ。各2000円/サフィール

 

 

BASIC 5
収納の基本

一足一足に適度な間隔を

靴箱に革靴をギュウギュウに入れ込むのは絶対に×。湿気がこもる原因となるからだ。ある程度の間隔をあけて、しっかり通気性を確保しよう。

 

月に一度は防臭スプレーを

靴箱の中はどうしてもニオいがこもりやすいので、防臭対策が欠かせない。月イチを目安に、スプレーでニオいのケアを行なおう。

 

3ヵ月に一度は外気に触れるように

室内での革靴保管は、常にカビの危険性と隣り合わせだ。3ヵ月に一度の割合で良いので外に置く機会を作り、湿気を完全に取り除こう。

 

 

アドバイザー

ユニオンワークス銀座店 店長
鳥海悠介さん
2003年よりユニオンワークスに勤務する、シューズメンテナンスのプロ。高い技術力はもとより、革靴への造詣の深さも業界屈指だ。

 

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