ボトムスは、サイズ選びもかなり大切。その基本的なポイントはもちろん、今季的な最旬パンツを選ぶ際の注意点も専門家から詳しく教えてもらった!
トレンドの影響を受けるとは言え、確実に覚えておきたいのがボトムスを選ぶ際のサイズの原則。主な5ヵ所に関するポイントを、スラックスを例にして紹介しよう。覚えてしまえば難しくないので、一気にインプット!
ウエスト
「ボトムスをはいた時に、指が縦に2本ほど入るくらいの余裕があると適正。親指の第一関節も同じくらいの太さなので代用できます」
NG ×
「指が3本以上入ると大き過ぎ。ベルトで締めても変なシワが入りますので、サイズダウンの検討を」
股上
「デザインで深さは変わりますが、サイドポケットの底と同じくらいの高さに股があるのが標準的。その上で好みも反映すればOKです」
ヒップ周り
「ジャストサイズなら、お尻にシワは入りません。確認できない場合はサイドポケットをチェック。引っ張られて開いていたら小さ過ぎる証拠です」
NG ×
「ヒップ部分を思い切りつまめたら、ゆる過ぎる可能性も。ギリギリつかめるくらいが適正」
裾の長さ
「スニーカーを合わせるなら、くるぶし全体が見える程度の長さをご提案。革靴なら少し長めで、くるぶしの中央くらいで」
× NG
「裾がスニーカーに載り、クッションが入るようならNG。とくに最近は短めが主流ですね」
ワタリ
「直立した状態でチェック。シワ感やタボつきがあるなら、サイズが大きい証。背面のシワも確認できたらベストです」
スラックス1万2900円、シャツ1万2900円/ともにシップス、スニーカー2万5000円/ニューバランス(すべてシップス 渋谷店)
ご協力いただいたshop
シップス 渋谷店
地下1階〜4階まで専有する大型フラッグシップショップ。ストリートやモード、トレンドまで網羅する〈シップス ジェットブルー〉から、トラッドを今日的に表現する〈シップス〉まで揃う。
学ぶ人
伊志嶺友基さん
沖縄県出身。夢は俳優か人気ユーチューバーになること。現在ボトムスのサイズ感に悩んでいる。MJ読者モニターとして活躍中。
アドバイザー
シップス 渋谷店 スタッフ
金子大介さん
ショップスタッフとしてカジュアル担当もドレス担当も歴任。希少な経歴が、幅広い知識の土台となっている。現在はSNSなども担当。
「ボトムスのサイズ選びでは、脚のラインを優先すべきです。なぜなら、お直しが難しくて料金も高いから。最近は太ももに少し余裕のあるテーパードシルエットがトレンドなので、その特徴を活かすためにも美しい脚のラインを重視した方が良いと思います」と語るのはシップスの金子さん。
最初からすべてがジャストなアイテムは稀。脚のシルエットを尊重しつつお直しをすれば、ぴったりの一本に仕上がる。
「腰周りやヒップはもちろん、リブをいったん外せばリブパンツの丈も修正できます」
最近の主流であるストレッチ素材ならサイズの許容範囲は広がるが、ベースとなる自分のサイズを把握しておくことも大切だ。
オンラインで買い物をする際にサイズ選びで失敗しないためには、愛用中のジャストなパンツと比較するのが賢明。下記のサイズは計測して把握しておこう。
ウエスト
「パンツの上辺×2がウエスト。ただし、股上の深さでサイズ感が変わります。体で言うと腰骨のやや上、くびれ部分の周囲」
ワタリ
「ワタリとは、太ももの幅のことです。股から10cm下の部分を測るのが目安ですが、サイトによって基準が異なるので要注意」
ヒップ
「お尻のもっとも膨らんでいる箇所を測るのが原則。わかりづらければ、サイドポケットやフロントジップの中央辺りの周囲を」
全長
「上辺から裾までの長さ。股下も知っておくべきですが、股上の深さによって変化します。その合計である全長も把握しましょう」