あのテレビドラマを支えているのが＜ミズノ＞、
その熱いヒストリーからよみがえってきた名作
 
＜ミズノ＞は、日本が誇る総合スポーツメーカーです。小・中・高と部活をしてきた人なら、どこかで必ずお世話になっていることでしょう。＜ミズノ＞にお世話になっているといえば、TBSのテレビドラマ『陸王』もそうです。劇中に出てくる老舗の足袋製造会社＜こはぜ屋＞が会社の存続を賭けて開発したランニングシューズが「陸王」なのですが、その製作を担当したのが＜ミズノ＞でした。厳密にいえば、兵庫県にあるミズノテクニクス株式会社の山崎ランバード工場でクラフトマン兼シューフィッターの亀井晶さんが製作しています。劇中で市川右團次さんがカリスマシューフィッターの役を演じていますが、シューズを見る際の所作なども亀井さん仕込み。野球のバットでいうと名和民夫さん、グラブでいうと岸本耕作さんのように、他にも＜ミズノ＞にはとんでもない仕事をこなす職人がたくさんいます。

＜ミズノ 1906＞のGV87-L

 

 

＜ミズノ 1906＞のGV87-L1万3500円（イーライト☎︎03-6712-7034）
 

 
＜ミズノ＞は、1906年に水野利八さんが大阪に小さなスポーツ用具店を開いたのが始まりです。これまでの革新的な歴史の中で生まれてきたシューズに現代的な解釈をプラスして展開していくのが、2016年からスタートした＜ミズノ 1906＞。「GV87-L1」は、1987年にリリースされたランニングシューズの名作「エア ジェノバST」の復刻モデルとなります。
 

 
かつてはナイロン素材だった部分にパンチングスウェードが使われて、当時の最高級モデルが洒落た見映えにアップデートされました。テレビドラマ『陸王』の最終回は、24日に迫っています。ドラマのエンディングも楽しみですが、2018年4月に＜ミズノ＞は創業地である大阪市北区の茶屋町に同社初のグローバル旗艦店「ミズノ オオサカ」をオープンさせますので、どうかこれからの＜ミズノ＞もお楽しみに。
 
 
Photo:TAKEHIRO HAYAKAWA
Styling:NAOYA KANAI
Text:KIYOTO KUNIRYO(NO-TECH)