アンバランスだっていいじゃない、人間だもの

人間の体は左右対称ではありません。外見的には左右対称のようでいても心臓や肝臓、腸などの形状・配置は左右非対称。それだけでなく、利き目や利き手があったりします。人間の体の構造や機能というのは、そもそも左右非対称なバランスで成り立っているものです。そこを踏まえたうえで、本日はアンバランス万歳なスニーカーをご紹介。

＜リーボック クラシック＞×＜キックスラボ＞のフューリーライト アルティメットハイブリッド

 

 

＜リーボック クラシック＞×＜キックスラボ＞のフューリーライト アルティメットハイブリッド1万1000円（キックスラボ☎︎03-6455-4234）
 
原宿にふたつの店舗を構えているプレミアムなスニーカーブティック＜キックスラボ＞が＜リーボック クラシック＞に別注して生まれた特別な1足です。コラボのベースになっているのは、「フューリーライト」。1994年に登場してハイテクスニーカーブームを先導した「インスタポンプフューリー」のフォルムを受け継ぎながら、スリッポンタイプにアレンジして着脱を容易にしたモデルです。ミッドソールとアウトソールを一体化した3Dウルトラライトソールの搭載により、軽さとクッション性、そして耐久性にも優れています。

今回のコラボでは、その「フューリーライト」に対して歴代の「インスタポンプフューリー」で人気を集めてきたカラー（シトロン、サックス、ベリー、トリコロール、ジャッキーチェン）をサンプリング。アッパー（サイドパーツ、トゥ、タン、ヒール）からソールにいたるまで、各パーツをマルチカラーにしてアシンメトリーに配置しました。
 

 
ヒールにあしらわれたゴールドとシルバーがアクセントカラーになり、これがインソールの配色とリンクしています。外からは見えないところまで遊び心が盛り込まれているのです。

そういえば、名画『モナリザ』の顔は左半分だけが微笑んでいて、それが人の心を惹きつける魅力につながっているのだとか。この「フューリーライト」の場合、左足がファーストカラーのシトロンを思わせる配色。どうりでヤラレたと感じるわけです。
 
 
Photo:TAKEHIRO HAYAKAWA
Styling:NAOYA KANAI
Text:KIYOTO KUNIRYO(NO-TECH)