徐々に春物が店頭に並んでいるものの、まだまだ冬物の出番が多いこれからの季節。冬の折り返し地点である今の時期に、それらの汚れを一度チェックするのがオススメだ。自宅でできる冬物のメンテナンス方法を伝授しよう。
Photo: YUTA KONO/Styling: TATSUHITO YONAMINE/Text: KYOKO CHIKAMA
表革に比べ、スウェードは雨シミになりにくい素材。さらに起毛しているゆえに防水性が高く、メンテナンスが楽というのも魅力だ。
さまざまな方向からブラッシングし、起毛の間のホコリや汚れなどを落とす。それによって発生するカスをサイドのナイロンブラシを使って払う。
シューズ全体にまんべんなくスプレーを吹きかける。ちなみに今回はクリアなスプレーをセレクトしているが、色が入ったものは補色の効果も。
これはスウェードの毛並みを整えるのに加え、毛を寝かせる意味もある。はじめの工程とは違い、同じ方向にブラッシングするのもポイントだ。
表革同様、コバのお手入れも忘れずに行なうこと。また、アウトソールがレザーの場合はソールトニックを。これはソールの減りが遅くなるだけでなく、多少の水を弾く効果もある。ちなみにその撥水効果は24時間ほど持続する。
スウェードに栄養を与え防水効果が得られる。色入りのタイプもオススメ。2500円/サフィール
生ゴムが汚れたら、その部分を少しずつカットしながら使用できる優れもの。1400円/ペダック
●上のケアアイテムのお問い合わせはすべてワールド フットウェア ギャラリー銀座店へ
教えてくれたのは…
ワールド フットウエア ギャラリー
神宮前本店 店長
日高竜介さん
シューズに関するあらゆる知識をもつ頼れる兄貴的存在。今回も正しいシューズのメンテナンス方法を詳しく、かつ丁寧に伝授してくれた。