2018.03.13 Tue UPDATE FASHION

今年は「MADE IN USA」でお花見を! 春のアーバンアウトドア計画「モノトーンカラーのシェル編」

春に街で着るアウトドアウエアの大本命といったら、モノトーンカラーのシェル。これは間違いないでしょうということで、2月から<セブンメッシュ>、<エル・エル・ビーン>、<アルクフェニックス>、<ネイバーフッド>、<ブラック ヤック>、<サウス2 ウエスト8>の名品を紹介してきました。渋めのブランド選びで差をつけていきませんかという提案です。寒かった2月が終わって遂に3月に突入し、いよいよ暖かくなってきた本日が最終回。今までのブランドよりもさらに渋めの<モーシャン>をピックアップします。

<モーシャン>のレインコート


<モーシャン>のレインコート6万3000円(フォーチュンチージャパン☎︎03-5708-5831

<モーシャン>は、カリフォルニア州コスタメサでナイロン素材のジャケットやパンツを生産するために1991年に立ち上げられたファクトリーが起源です。これまでに名だたるアウトドアブランド(シエラデザイン、パタゴニア、REIなど)だったり、サーフブランドのウエアを生産してきました。同時にカリフォルニア州の警官、消防士、救急隊のユニフォーム、さらにはFBIや国立公園警備隊などの作業着全般も手がけてきて、高いクオリティが求められるウエアを生み出すファクトリーとして認められています。つまり、信頼のおける「MADE IN USA」ブランドなのです。’90年代以降、そういうブランドが減ってしまっているのは周知の事実。<モーシャン>は、最後の砦のひとつと言っていいでしょう。

日本にはマウンテンバイクを使って警備するバイクパトロール隊用にサプレックスナイロンで作られた「ベロシティショーツ」なんかも入ってきていて名品として評価されているところですが、ここで紹介するのはモノトーンシェル。モデル名は、「レインコート」です。テフロン加工が施されていて撥水性のあるサプレックスナイロンが使われています。「レインコート」というネーミングですが、雨の日じゃないと着てはダメというわけではありません。春の防寒・防風・防雨ウエアとして幅広く活用できます。
 

 
ウエア内が蒸れないように背中は通気性を考慮した作りになっています。また、裾部分の両サイドに大きなサイズのジップがあしらわれていて、ここを開けることでも換気ができるようになっています。

そういえば、来週の水曜日は春分の日ですね。そして、来週には全国のいろんなところで桜が開花することでしょう。来週末には、お待ちかねの花見に出かける人も多いことと思います。ところがですよ、夜桜の時間帯になると、まだまだ寒いのが3月。昼間の時間帯だって、うっかりすると寒いです。今年は、「MADE IN USA」を着用しながら桜を愛でるという折衷スタイルを楽しんでみてはいかがでしょうか。
 
 
 
Photo:TAKEHIRO HAYAKAWA
Styling:YOHEI SHIBAYAMA
Text:KIYOTO KUNIRYO(NO-TECH)

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