機械式時計といえば男の憧れだ。「高価な機械式時計こそ、末長く愛用したい…」。そんな腕時計の選び方をする人は、ブランドの“顔”と言える「ロングセラーモデル」や「ベストセラーモデル」を検討してみてはどうだろうか?
半世紀以上に渡って長くラインナップされているロングセラーのモデルは、当然、それまで培ってきた技術が結集されている。ゆえに、その信頼性はブランドのお墨付きなのだ。ロングセラーやベストセラーモデルで、まず候補に挙がるのがブライトリングの「ナビタイマー 1」。クラシカルかつメカニカルな外観は、男の遊び心をくすぐるデザイン。自社製の「キャリバー 01」を搭載している点も、大きな安心感を与えてくれる。また、“モノ”に対して語れるエピソードを重視するなら、「スピードマスター」に並ぶものはない。アポロ計画を中心に、NASAをサポートしてきた実績と、宇宙史の幕開けに深く関わった逸話は、手にすればきっと誰かに語りたくなるほどだ。そんな2つのモデルを紹介していこう。
BREITLING ブライトリング
ブライトリングは1884年にスイスで創業。当初から計時機器に強く、さらに技術を磨いた。やがて航空時計に参入して数々の航空クロノグラフを製作。代表作のナビタイマーは1952年に開発され、現在まで続くロングセラーになっている。初代ナビタイマーが登場した時代は、飛行士が計算尺と腕時計の両方を持って飛行距離や残りの燃料などを算出していた。その機能を合理的に合体した設計は、今も継承されている。
ナビタイマー 1
Ref.A022B-1NP
税抜価格98万円
両方向に回転するベゼルで航空用回転計算尺を操作する、クラシックスタイルの航空クロノグラフ。直径43mmのSSケースに自社製造の自動巻きムーブメント、キャリバー 01を搭載する。12時の同社ロゴが新デザインに変更された。
キャリバー 01は、創業125周年を迎えた2009年に発表。同社初の自社クロノ・ムーブで、垂直クラッチなどの高性能パーツを搭載。
(問)ブライトリング・ジャパン
TEL:03-3436-0011
OMEGA オメガ
170年の歴史を有し、数々の栄光を打ち立ててきたオメガだが、そのハイライトは1969年にNASAの公式装備品としてスピードマスターが月へと携行されたことだろう。偉大なる“ムーンウオッチ”は現在も憧れの的である。そんなスピードマスターの誕生は1957年。黒文字盤や横列のインダイヤル配置、古典的な丸型プッシャーなど、この伝統的意匠が現行へと続く。先に登場していたシーマスターの派生型のため、ブロードアロー針を採用しているのも特徴だ。
スピードマスター
プロフェッショナル
Ref.311.30.42.30.01.005
税抜価格53万円
月に降り立ったスピードマスターの正統派後継モデル。無重力空間での負担が少ない手巻きのキャリバー1861や、割れても計器などを傷めることがないヘサライト風防を採用する。交換用NATOベルトなどが付属。5気圧防水。
(問)オメガお客様センター
TEL:03-5952-4400