アウター界のオールラウンダーを味方に
2000年代には、すっきりと短丈のピーコートがもてはやされてきましたね。2010年を超えて、2017年を迎えようとしている今は、長めの丈がだんぜん気分です。ピーコートはミリタリーアウターにしては珍しくキレイめな佇まいがウリですが、丈が長くなることで、その強みが増しているような気がします。ダブルブレストから醸し出される風格も際立っているのではないかと。軽くて滑らかなメルトン生地を採用しているので、ブラックカラーで見た目は重厚でも着心地はライト&ソフトです。
そして、ビシッとタイドアップする装いからラフなジーンズスタイルまで、いろいろなシチュエーションに合わせられるところが大きな魅力。あらゆる場面に対応できるオールラウンダーなのです。テニスでいうなら、ロジャー・フェデラー、バスケでいうなら、スコッティ・ピッペン。体操でいうなら、内村航平、『弱虫ペダル』でいうなら、今泉俊輔と金城真護‥‥。
ちょっと話がそれてしまいましたが、ワードローブに彼らのような存在がいてくれるのだと考えてみれば、かなり頼もしい状況です(笑)。2016年はスポーツの素晴らしさに改めて気づかされることが多かったので、あらぬ妄想が入ってしまいました‥‥。
選者:古川良一 近況
僕、ピーコートが昔から好きなんですよね~
特に着丈が長めなのが好みです。
最近まで、なんでそこまで気に入っているのか自分自身でも
よく分からなかったんです。
でも、ようやく謎が解けたような気がします。
大昔の写真をつい先日懐かしく眺めていたら、ハッとしました。
その写真がこれです。
学ラン姿がよく似合っているでしょう?
僕は学生の頃、応援部に所属していたんです。
真夏でも学ランは一日中何があっても絶対脱いではならないという
鬼のような規則があり、もはや体の一部と化していました。
ピーコートって、何となく学ランに雰囲気が似ていませんか?
(僕だけですか、そう思うのは)
たぶん学ランへの親しみが、ピーコートへの親しみへと
今は移り変わったのかなという感じがしています。
…あっ、写真はモノクロですが、僕の学生時代が
白黒写真の時代だった訳じゃないですよ、念のため。
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