春の訪れとともに気分があがっているのに、せっかくいろいろと出かけているのに、足元の選択を間違って楽しめない休日。そんな悲劇を二度と繰り返さないために、今年はアウトドア系の機能派シューズとともに街へ、楽しい花見へ、ふらっと公園散歩へ、春を探す小旅行へGO。
21日公開の記事では<コロンビア モントレイル>のマウンテンランニングカテゴリーに属する「トランスアルプスⅡ」を紹介しましたが、本日はF.K.Tカテゴリーからリリースされている「ログF.K.T. Ⅱ」の魅力を探ります。
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<コロンビア モントレイル>のログF.K.T. Ⅱ 1万3000円(コロンビアスポーツウェアジャパン☎0120-193-803)
<コロンビア モントレイル>のF.K.Tカテゴリーは、「より速く」がコンセプトになっています。「F.K.T」というのは、「Fastest Known Time」の頭文字を取ったもの。特定のトレイルコースを走ってGPSデータをFKTサイトにアップし、ランナーたちがネット上で最速タイムを競うアクティビティのことです。実際にレースに出場しなくても、自分が挑戦したいタイミングで何度でも世界中のランナーと競い合うことができます。また、競うだけではなく、お気に入りのコースを紹介したり、探したりするツールとしても活用できるのがポイント。トレイルランニングの新しい楽しみ方として注目を集めています。
「ログF.K.T. Ⅱ」は整備された土のトレイル、岩の露出の多いトレイル、砂混じりのトレイルに対応するシューズです。つまり、トレイルランニングで想定される幅広いシチュエーションを制することができるモデル。アッパーの耐久性やソールの溝の深さにおいては、21日公開の記事でピックアップした「トランスアルプスⅡ」の方が上回っています。これに対して「ログF.K.T. Ⅱ」のアドバンテージは、圧倒的な軽さです。片足が253g。過酷なトレイルを走り抜くためのクッション性やグリップ力を確保した上で削ぎ落とされた数値です。「トランスアルプスⅡ」の片足は363gですから、「ログF.K.T. Ⅱ」の軽量性は際立っています。
「軽さ=速さ」というのは、トレイルランニング界でよく語られている方程式。トレイルランナーだけでなく、ハイカーにとっても軽さは速さを意味します。もっといえば、山に入る人間にとっての軽さは自由と同義語です。ちなみにですが、昨年の秋に筆者は長野県の山で猟師の仕事に同行する機会がありました。30年以上に渡って常に山で結果を出してきたベテランは「より速く、より楽に動けるように(他の猟師に比べて)自分は軽い銃を使っている」と明かしてくれました。そんな言葉とともに猪鍋の劇的な旨さが記憶に残っています。やはり、山においては「軽さこそが目覚ましい結果につながる」というのが真理であるようです。
研ぎ澄まされた機能靴の軽さ。軽さがもたらしてくれる自由。自由になったと感じることで得られる解放感。突き詰めて考えると「ログF.K.T. Ⅱ」を街で履くことのメリットも、この「解放感」にあるといえるでしょう。まさに、これからの季節にぴったりだと思いませんか。
Photo:TAKEHIRO HAYAKAWA
Styling:YOHEI SHIBAYAMA
Text:KIYOTO KUNIRYO(NO-TECH)