いままた欲しくなる名作アイテム
「‘80年代」や「‘90年代」に一世を風靡し、この春復刻されている名作たちを紹介するこの特集。最終回となる今回ピックアップするのは、人気ウオッチブランド<タイメックス>を代表する傑作“キャンパー”の限定版だ。いまのトレンドにピッタリな約36㎜の小さな文字盤には、ブランドの長い歴史と復刻へのこだわりが凝縮されている。
<TIMEX>は「誰でも手に出来る高品質な時計を作るべきだ」とのコンセプトの下、1854年に創業。まだ時計が高級品であった当時から、大衆が毎日使用できる実用性に優れた時計をアメリカ全土へ供給し続けた。その後、1914年に起こった第一次世界大戦で転機を迎える。米軍からの要請で堅牢かつ視認性の高い軍用時計が求められ、他のブランドに先駆けて高機能な腕時計作りのノウハウを蓄積していった。そして’’50~’70年代のベトナム戦争期に誕生したのが名作“キャンパー”だ。先述の機能性を兼備したこのモデルの高評価は軍用のみに留まらず、やがて一般用としても販売を開始する。今回紹介するモデルは、日本企画で復刻したオリジナル版にさらにアレンジを加えた限定モデル。楔(くさび)型のアワーマーカーの蓄光塗料をブルーグリーンの新色に、ストラップをより厚みのあるナイロンにアレンジするなど、元来の機能性をより高めるアレンジが加えられている。その小ぶりなサイズ感も、クラシックなデザインへと回帰する今のウオッチトレンドと見事にマッチ。着こなしを選ばず活躍する、必携の一本だ。1500本限定。クォーツ。1万5000円。
(問)DKSHジャパン☎03-5441-4515
堅牢性に優れたミネラルガラスを採用。ドーム型のぽっこりした風防は、当時のオリジナル版を踏襲している。
オリジナル版の樹脂製ケースと違い、光沢を抑えたマット仕上げのステンレススチールを素材に用いた特別な新型ケースを採用している。