何かと出費がかさんで苦労している30代の男性に向けて、財布の負担を軽くしつつワードローブ作りに役立つ上質なブランド、アイテムを紹介するこのシリーズ。ピックアップしているのは、ただリーズナブルなだけでなく、こだわり派も納得のアイテムを手がけているブランドたち。今回は、製法によって履き心地や耐久性が変わるため、安くて良いものを探す際に鬼門とも言える「シューズ編」。そんなシューズの中でも気軽に履くことができるスリッポンやスニーカーライクなシューズに焦点を絞り、お値打ちアイテムを紹介していこう。
is-ness
イズネス
クラシカルなスニーカーフォルムにネイビーベルベットを配した〈イズネス〉のレースアップシューズ。フットベットにムートン調の素材を使用し、アッパーにも特殊な発泡素材を挟み込んでいるため、肌寒い春先でも素足で着用することが可能。スニーカーとドレスシューズの中間的なデザインのため、カジュアルにもドレッシーにも履きこなすことができるのもうれしい。
ぽってりとしたラウンドトゥを採用し、足型を問わずコンフォートな履き心地を採用している。外羽根のパイピングなど、アッパーの縫製も丁寧だ。
9800円/イズネス(イズネス)
BICASH
ビガーシ
バングラデシュはレザー製品や靴の製造に長けた土地として知られており、この〈ビガーシ〉もそんなバングラデシュのシューズ工場が手がけるファクトリーブランドだ。フルレザーを用いながらも安価で品質に優れた製品づくりを可能しているのはさすが靴の産地ならでは。特にローファーをはじめとしたドレスシューズを得意としており、このスリッポンは、そのモノ作りの技術が存分に生かされた一足だ。
〈ビガーシ〉お得意のスムースレザーを使ったローファーと違い、こちらはアッパーにシボ感のあるグレインレザーを採用。天然ゴムを使用したクレープソールは歩行音も静かなためルームシューズとしてもオススメ。
1万円/ビガーシ(ラヤン)
FRANCESCO
フランチェスコ
スリッパにヒールをプラスした作りは「スポック」や「ドクターシューズ」と呼ばれており、ナチュラル系やミニマルなスタイリングを好む層から人気のデザイン。中でも靴産業が盛んなスペインの町、エルチェで創業した〈フランチェスコ〉はもともとスリッパの生産からスタートしただけあって、こちらのスポックも得意分野。スウェードの革をニ枚だけで靴に仕立て上げる技術はさすがのひと言だ。
カウンターライニングを用いずに一枚革で製作したヒール部分。そのまま靴のように履いてもよし、履きつぶしてスリッパとして履いてもOK。
7800円/フランセスコ(フリークス ストア渋谷)
SHOPLIST
イズネス
TEL.03-5458-8122
フリークス ストア渋谷
TEL.03-6415-7728
ラヤン
TEL.03-3871-1855
Photo:TAKEHIRO HAYAKAWA
Styling:NAOYA KANAI
Text:SYUNSUKE HIROTA
最終回となる次回は小物編をご紹介! 乞うご期待!