何かと出費がかさみ苦労している30代の男性に向けて、財布の負担を軽くしつつワードローブ作りに役立つブランド、アイテムを紹介するこの特集。ピックアップしているのは、ただリーズナブルなだけでなく、こだわり派も納得のアイテムを手がけているブランド。今回は、春スタイルの格上げに欠かせない小物を紹介。「神は細部に宿る」ではないが、小物にまでしっかり気を配ってこそ全体のスタイリングがまとまるのだ。というわけでバッグ、ニットキャップ、ベルトの御三家に焦点を当て、まだ知られざるハイコスパなブランドを探してみた。
COAL
コール
スケートボードやスノーボード、音楽やアートと言ったさまざまなストリートカルチャーやオルタナティブライフスタイルの根付く街として知られるシアトルでビーニー専門のブランドとして立ち上がったのが〈コール〉だ。一般的なブランドのビーニーは工場にある型を使ってOEMで生産するのが一般的だが、ビーニー専業ブランドたるコールではアイテムにあわせて型から製作する。数ミリ単位の違いによって絶妙なシルエットを実現しているのだ。
“メイド・イン・USA”を守り続けていることでも知られる〈コール〉。添え物として手を抜かれがちなアイテムを、本気で作っているからこそ「安くて良いモノ」を実現しているのだ。
各3200円/すべてコール(カスタムプロデュース)
L.L.Bean
エル・エル・ビーン
〈エル・エル・ビーン〉といえば真っ先に思い浮かぶのが分厚いキャンバスを使ったボート&トート。優に10年は使える耐久性とボンボンと荷物を放り込める気軽さはまさに名作。しかし、その影に隠れた知られざる人気アイテムが、こちらのグローサリートート。ボート&トートの見た目はそのまま、その名の通りお買い物袋としてデザインされており10オンスのキャンバスは折りたたんでバッグの中に仕舞うことも可能。たくさんの食材を買い込んでも余裕の収納力を発揮してくれるのだ。
ロゴ部分はブランドのシグネチャーカラーであるグリーンを刺繍で施している。ネイビーは内側に防水コーティングが施しているため、洗濯物をコインランドリーなどに運ぶ時にも便利に使える。
各1900円[W45×H37×D17cm]/ともにエル・エル・ビーン(エル・エル・ビーン カスタマーサービスセンター)
TORY LEATHER
トリーレザー
〈エルメス〉しかり〈ソメスサドル〉しかり、高品質なレザー製品で知られるレザーブランドは馬具からスタートしているケースが多い。この〈トリーレザー〉も同様だ。1976年にペンシルバニア州にて馬具メーカーとして誕生し、現在も国内自社工場でハンドメイドを貫いていることでも知れている。ベルト部分には元来馬具に使われていたイングリッシュブライドルレザーを使用、万一の落馬の際に安心なクイックリリース式のバックルを採用するなど、その歴史にふさわしいモノづくりを継承している。
真鍮製のバックルは、いざというときに簡単に外せるクイックリリース式。無垢の真鍮を使用しているため、レザーの経年変化に合わせて真鍮も味わいを増していく。
9000円/トリー レザー(メイデン・カンパニー)
SHOPLIST
カスタムプロデュース
TEL.0800-800-3166
エル・エル・ビーン カスタマーサービスセンター
TEL.0120-81-2200
メイデン・カンパニー
TEL.03-5410-9777
Photo:TAKEHIRO HAYAKAWA
Styling:NAOYA KANAI
Text:SYUNSUKE HIROTA