お洒落な服だけではカッコいい大人とは言えない。自分らしいワードローブを手に入れたMJ世代は、そろそろ次のステップへと向かいたい。大人としてのライフスタイルを完成させるために必要なのは、趣味を満喫することができる自分だけの居場所だ。
好きなモノに囲まれる心地良い暮らし -第三回・バイク-
好きなモノに囲まれる心地良い暮らし -第ニ回・本-
土間だったスペースを利用し、自転車ガレージに変更。一部に床材を貼ることでチーム仲間とたむろできるスペースも確保。
そろそろ家が欲しいと考えはじめたタイミングで、たまたま行きつけの喫茶店が売りに出ているのを知った落合さん。ここなら念願の自転車部屋が作れると確信し、すぐに物件を手に入れたという。
「もともと中古を買うつもりでしたし、立地や条件もぴったりでした。僕は自転車チームの代表をしているので、クラブハウスとしても使えるように名古屋のアネストワンという会社にリノベーションしてもらいました。ここでは整備をしたり、仲間とプロジェクターでレースの映像を観ながらお酒を飲んだりして過ごしています」
それにしても一階のすべてを趣味に充てるのは、さぞかし家族が反対しただろうと思うのだが…。
「自転車部屋を作る代わりに、そのトレードオフとして奥さんの好きなようにキッチンを作ってもらいました。もともと自転車が寝室まで並ぶような状態だったので、意外と説得は簡単でしたね(笑)」
「自転車に関する整備はすべてここでやります」というワークデスク。ホイールを吊るしてスペースを有効活用。
参加した全国各地のレース会場の思い出が並ぶラック。生活空間と趣味部屋を分離させると、仲間を呼びやすいというメリットもあるそう。
趣味と生活の空間を分け、リビングや寝室などの生活空間は2階と3階にレイアウト。
こちらは奥さんの好みを100%反映したというキッチン。開放感あるオープンタイプのキッチンに手入れしやすくキュートなタイルが印象的。
落合友樹さん(会社員)
1983年生まれ。本業は自動車の開発で、公私ともに乗り物漬けの毎日。名古屋を拠点にする自転車チーム「Team RuedaNAGOYA」の代表も務めている。
シェルジャケット/ポーラー、ジーンズ/リーバイス、スニーカー/イノヴェイト
Photo : HIROAKI KAWATA, AKITAKA YAMAMOTO, HIROMICHI TABATA/Text : SHUNSUKE HIROTA