映画「君の膵臓をたべたい」で人と関わることが不得意な主人公“僕”を繊細に演じ、日本アカデミー賞新人俳優賞ほか数々の賞を受賞するなど、映画、ドラマ、CMと幅広い活動をしている北村匠海さん。所属するダンスロックバンドDISH//ではボーカル＆ギターとしても活躍中の北村さんが、〈ブラックレーベル・クレストブリッジ〉の最新作で今季注目のブリティッシュスタイルを大人に纏う。

——本日は4つのコーデにチャレンジしていただきました。特にお気に入りのコーデやアイテムを教えてください。

今年はトレンチコートが絶対に欲しいと思っていたので、ビッグサイズのチェックトレンチがイチバン気になりました。秋冬はチェック柄が街にあふれますが、〈ブラックレーベル・クレストブリッジ〉のチェックは上品なところが一線を画していますよね。ちょっとオーバーサイズに着られるサイズ感も個人的には惹かれるポイントでした。

——北村さんの秋冬アウターは、トレンチが多いんですか？

最近はダブルのスーツジャケットを着ることが多くて、トレンチはまだ持っていないんです。だから今年こそは、と思っていて。トレンチって基本的にかっちりして形がキレイだからこそ、そのまま着るのではなく、今回みたいにスポーティにしてみたり、柄やサイジングで遊んでみたりしたいなと。洋服を選ぶときはパターンや形を重視するんですけど、〈ブラックレーベル・クレストブリッジ〉のアイテムは作りがしっかりしていて、とても着心地がよかったです。
——ライダースもお似合いでした！

ライダースは初挑戦でした。ワイルドなイメージを持っていましたが、シングルライダースならではのスッキリ感や、シャツやスラックスと合わせたことで、新鮮な気持ちで着ることができました。あとはチノパンに赤いソックスをアクセントにしたコーデは、僕も好きで良くやるんですよ。

——他に、この秋に気になっているアイテムはありますか？
撮影でも履かせてもらったのですが、革靴が欲しいです。あと最近やっとスニーカーにも興味が出て来て、ダッドスニーカーを履いてます。トレンドになる前に、たまたま衣装で履いて気に入って買い取らせてもらったんです。普段はそこまで流行りは気にする方ではなく、直感派。でも毎シーズン、コレクションはチェックしていて、大体の流れやシルエットは把握したりはしますね。でも、結局は自分の好きな服を着るのがイチバンっていう結論になります。
——ファッションが好きな気持ちがとても伝わって来ます。
私服ではモノトーンでシンプルにしているとむず痒くなっちゃうんですよ。だから高校生のときから、雪駄を合わせたり、カラーサングラスをかけたり、クセの強いアイテムを気の向くままに着ていたから、私服ヤバイね、変な服着るよねって散々言われて（笑）。やっぱりキレイなものをキレイなまま着るよりも、どこかに自分らしさを取り入れたくなっちゃうんです。だからミックスコーデばかり。最近はフレームレスの眼鏡をかけたいなって思っています。
——20歳を迎えたことで、ファッションに対する考えに変化はありました？

以前はとにかく古着が好きで数をたくさん持っていたけれど、最近は頑張って良いものを買って、長く着る方向に変わって来ました。今の自分はシックにしていると落ち着かない気分になっちゃうけど、いつかはシンプルなスタイルをするようになるのかな、憧れはずっと持っているんですけどね。
——DISH//のメンバーも、みなさんファッション好きなんですよね。
そうですね。みんなで洋服の話もしますし、特にドラムの大智とは古着好きっていう共通点もあるので良く一緒に買い物にも行きます。大智はDISH//の衣装面にも関わってくれているんですよ。
——DISH//としては、最新シングル「Starting Over」が発売中です。

「Starting Over」は歌詞に前向きな言葉が並んでいるのですが、ライブでお客さんに向けて歌っているときに、自分にもその言葉が刺さってくるんですよね。役者もやっているからかもしれないけど、感情移入がすごいんですよ、僕。だから自分で歌いながら自分が励まされたり、恥ずかしいけど泣いちゃったりすることもあります（笑）。特にこの曲はDISH//にとってとても大事なターニングポイントになったと思いますし、これからもきっとバンドにとって重要な一曲になっていくんだと思っています。
——9月8日（土）には大阪野外音楽堂、15日（土）は日比谷野外音楽堂のライブを控えていますね。
はい。「Starting Over」を核としたライブになるのかな、と。今の僕たちが伝えたいこと、伝えなくてはいけないことってそこだと思いますので。今年はいつまで暑いのか想像がつかないけど、暑さが和らいでくれているといいなと願っています（笑）。
——DISH//の活動と並行してコンスタントに俳優としてのお仕事もされていて、かなり慌ただしい日々を送っているのでは？

バンドのツアーのリハ中にドラマと映画の撮影もあったので、そのときはさすがに混乱しかけましたが、ずっとスイッチが入っている分、逆にテンションは高くいられた気がしました。ただ、忙しいときってどうしても視野が狭くなったり、人に気を使えなくなっちゃったりすると思うので、僕は忙しいときこそ空元気で行く精神で。俳優友達にも、その考えを布教しているんです。
——素晴らしいですね。考え方が大人っぽいというか。
落ち着きすぎて高校生くらいのときから、おじいちゃんって言われてました（笑）。
——今後、どんな役に出会っていけたらいいなと思いますか？

基本的には、肩の力を抜いてお仕事をしていければ。最近は社会人の役も増えて来ましたし、あまり悪役っぽいキャラクターを演じたことがないので、いつかはダークヒーロー的な役を演じるのが夢。それに、お芝居をすることと同じくらい音楽もずっとそばにあるものだからこそ、俳優も音楽も続けていきたいです。他にもやりたいことがいっぱいあるんですよ。絵も描きたいし、写真も撮りたいし、モノを作ることに関わりたい。すでに何足ものわらじを履いているので、ここから何個増えても大丈夫です（笑）。
＜プロフィール＞
1997年11月3日生まれ、東京都出身。2008年映画『DIVE!!』で映画デビュー。2013年にはダンスロックバンド「DISH//」のメンバーとしてメジャーデビュー。映画公開待機作に『春待つ僕ら』（12月14日（金）公開予定）などがある。

今回着こなしたメインアイテムはコチラ＞＞＞

この秋トレンドのビックシルエット・ロング丈のダブルブレストッドコート。2種類のチェックを組み合わせたインパクトのあるガンクラブチェックは一見ウールライクに見える素材だが、ポリエステル素材にする事で見た目以上に軽い着心地を実現しました。はっ水加工で雨の日にも気兼ねなく着用可能。ガンクラブチェックダブルブレステッドコート6万円+TAX

大きめのクレストブリッジチェックに、ディレクターのミハラヤスヒロ氏が書き下ろしたロゴをプリントした３周年記念のデザインシャツ。
ややゆったりとしたトレンド感のあるリラックスシルエットに、衿元はコンパクトなレギュラーカラー。上質な細めの糸を使用し、ぬめり感のある滑らかな風合いが特徴。ビッグスケールクレストブリッジチェックロゴプリントシャツ2万6000円+TAX

前身頃にチェック柄をあしら、ブリティッシュ感あるスチュアートチェックをジャカードで丁寧に編み立てたカーディガン。袖、後身頃を無地にする事で着回しやすさをプラス。凹凸ある柄を使用する事で表面感が生まれ存在感を発揮。袖口や前立てのアクセントラインなど、細かな部分にもこだわっている。パネルスチュアートチェックカーディガン2万4000円+TAX

３層構造の撥水ジャージ素材を使用した多機能スポーツパーカ。腰ポケットの仕様や止水ファスナーを使用することで雨・風を防ぐ機能を追求しています。裏地にはメッシュ素材を使用することでべた付きを抑えるだけでなく、クレストブリッジチェックを使用し、スポーティーな印象に上品さを醸し出している。【BLACK lab.】ストームシェルパーカー3万9900円+TAX