ファッションと同様に、結局は自分に似合う空間ならリラックスできるもの。とはいえ趣味が先行するばかりでは快適さを確保することは難しい。そんな「自分らしさ」と「居心地」を両得できる、部屋作りをお届けしよう。今回は最終回!
◇達人01
ビームス プレス 安武俊宏さん
人気セレクトショップのプレスとして、リース対応やカタログ作成、『BEAMS AT HOME』の製作など多忙な日々送る。
Technique
アイテムごとに整理方法を変える!
「服と小物」小分け収納
バッグやシーズン外の洋服を入れたトランク、帽子やエコバッグを収納するカゴ、平積みした本の上の小物トレーなどさまざまな収納アイテムを駆使。それぞれの定位置を作る小分け術のおかげで、こまごましたものでも整理がしやすく、また移動させる際もスムーズ。
クローゼットではシーズンものの中でも畳めるアイテムを種類と色で分けている。視認性が高く出し入れも容易。
ニットやTシャツを収納するボックスも外観重視でチョイス。蓋付きで中身が隠せるためスッキリ見せられる。
◇達人02
フォトグラファー 木村武司さん
ファッション誌やモノ誌を中心にカタログや広告などでも活躍。趣味のグリーンはインスタグラムでもファン多数。
Technique
癒し効果をアップする
グリーン・コーディネイト
20畳ものリビングの一角に作った圧巻のグリーンコーナー。50鉢ほどある膨大な量でも、背の高いものを奥に置きひとつひとつを見えやすくしているのがポイントだ。要所に追加したラックやハンギングも含め、立体的にディスプレイすることも心がけているとか。
ユーフォルビアやパキポディウムなど多種多様な植物。それぞれ異なるベースに入れて存在感を高めている。
サイズの大きいグリーンはテレビサイドに集結。アンカーで天井から吊るなど見せ方もバラエティに富んでいる。
◇達人03
ファッションブランドPR 西方拓己さん
自社ブランドの商品を対外的にPR。リース、MTG、撮影の立会いなど各種メディアへの対応を的確にこなす敏腕。
Technique
大量の靴をできるだけコンパクトに!
シューズ・イン・クローゼット
マンション購入時にフルリノベーションをした際、業者にオーダーした靴専用クローゼット。棚板は高さや棚数を自在に変えられる稼働式のため、デッドスペースを作らない収納法が可能。またこの棚を土間に設置したことから、玄関がいつもクリーンに保てるそうだ。
50足ほどある靴は、なるべくブランドやローテクやハイテクの種類ごとに分けて収納し、美しい見栄えを意識。
高さに加え重さのある革靴系をスケボーにディスプレイ。ウィールの底上げにより靴をホコリから守ってくれる。
◇達人04
イラストレーター/Tea Party at UNFIZZYデザイナー faceさん
アパレルブランドや企業にイラストやグラフィックデザインを提供する他、ライブペイントもこなすクリエイター。
Technique
マイルームを楽しくする壁面収納
業者に依頼して、部屋の四面すべてをウッド仕様の壁面にリフォーム。壁面収納は最上段は業者が、下2段の棚受けと棚板は自身がDIYにて設置。クリエイティビティを刺激するものを思うままに飾り、広い道路に面した日当たりの良い部屋を賑やかに演出する。
気に入っているものはもちろん、捨てるに捨てられないブランドのタグなども壁に貼って飾っている。
棚板には奥さんの趣味であるドライフラワーが。雑多なイメージにうまくマッチするのでお気に入りだそう。
Photo:TAKESHI KIMURA/Styling:KATSUYA KUBOKAWA/Text:SHOTA ITO