夏です。コミケの季節がやってきました。
もはや説明はいらないかもしれませんが、『コミックマーケット(通称コミケ)』とは毎年夏と冬に開催される世界最大規模の同人誌即売会です。昨年末のコミックマーケット87では3日間の合計入場者数が56万人とのことですので、かなりの規模とお分かりいただけるかと思います。また、その時期はこぞってテレビ局やらウェブニュースが取り上げるので、なんとなくみなさまに「ヤバそうなオタクイベントがある」という認知はされているのではないかと…。
ええ、実際ヤバイ。特に夏コミはヤバイです。
猛暑の中、目をギラつかせた汗だくの男女ウン万人(注:みんな!オタクだよ!)が、早朝から万里の長城かというほどの長い列をなし、開場と同時に東京ビッグサイトという収容人数を完全に超えた蒸し暑い戦場に放たれるのです。まさに地獄。
しかし、それでもなぜ人はコミケに集まるのか。楽しいからです。不思議に思う方は、ぜひ一度参加を。それはちょっと……という方は、まずこのコミケカタログを手に取ってみてください。
「カタログ」という名の通り、開催日別のサークル一覧がメインとなっています。各サークルが小さなスペースの中、イラストや文章・写真で自分の作品をアピールするページがひたすら続くのですが、それが圧巻。そしておもしろい。コミケのジャンルは本当に多岐に渡るので、アニメ・マンガだけではない広く深い世界が垣間見られます。後半ページも参加者投稿コラムやイベントレポートなど、隅々までじっくり読み込める内容となっています。これを眺めていると、みんなが一生懸命楽しみながら作品やコミケという場を作っている感が伝わってくるかと思います。そういう、文化祭みたいなノリっていいですよね。なんだかソワソワしちゃいますよね。テンションあがっちゃいますよね!!