収納スペースに乏しいワンルームって実は案外多いもの。特に服や小物の収納には誰もが頭を悩ませているはずだ。そこで今回、収納王子コジマジックに、収納の少ない部屋でもスタイリッシュかつすっきり美しく見せる、とっておきの収納術を伝授してもらった!

Photo : JUN OBI／Supervision : 「SHU-NO OJI」KOJIMAGIC／Model : KENTA ARIME／Cooperation : SATOMI OONO,MIE TANAKA［KSTYLE］, KAZUMA OHARA［CREATION］（costume）／Styling : EIJI KAWASAKI／Text : MASAKI TAKAHASHI

その１　簡単にできる! 棚の収納法

棚の使い方を見直し美しい収納を目指す

最近ファッションにも興味が出てきたというルームオーナーの有銘さん。この頃服の収納に困り始めてきたそうだ。ついに服はあふれ出し、あちこちに吊り下げたり、床に散らばらせたり。そこで収納王子コジマジックの登場だ。「今回は今流行りのブルックリンスタイルをテーマに、お部屋を変身させます！」。まず目をつけたのがルーム備え付けの棚。「収納のしかたに無駄がありますね」と一刀両断。「棚にデッドスペースを作らないよう、まずはカラー棚板をコの字に置いて棚板を増やしましょう。さらにバスケットやファイルボックスを活用し、見せる収納と隠す収納のメリハリをつけましょう。服やアイテムが取出しやすく、見た目もスッキリ、美しい棚収納の完成です！」

Before

服が散乱して収拾がつかないこの光景は、男子一人暮らしの部屋なら決して珍しくない。「棚の使い方がもったいない」とコジマジックの目が光る。

After

見せたくない下着や靴下などは袋型のバスケットに入れ、タオル類はワイヤーバスケットに収め、実用と見た目を意識してメリハリを。ファイルボックスは、Tシャツ類を縦型収納する仕分け棚に見立てるナイスアイデア。棚の背板にも黒いプラダン（プラスチック段ボール）をカットしてはめこみ、モノトーンのブルックリンテイストを高めている。棚の収納力を余すことなく使いきり、スマートさを感じさせる収納棚へと生まれ変わった。

まずは持ち物を全部出してから仕分けましょう
「持っている服や小物などを一度全部出し、何がどれだけあって、使っている物と使っていない物を、あらためて見極めることが大切」とコジマジック。誰もがやりそうでやらない意外な盲点だ。

棚の改造スタート!

隠したい靴下や下着は袋型のバスケットに収納。ロールアップで高さを変えられるスグレモノだ。

棚の中の両サイドにカットした、ブラックのカラー棚板を両面テープでしっかり固定していく。

あとは、その上に棚板をのせれば、簡単に空間を2つに仕切ることができて便利に使用できる。

見せてもOKなタオルなどは、ワイヤーバスケットに収納。見せる、見せないのメリハリがポイント。

ファイルボックスは、Tシャツを丸めて収める縦型収納に活用する。どこに何があるか、ひと目でわかる。

棚の小口をマスキングテープでブラックにトリミング。ブルックリンスタイル調に見せる効果あり!

もともと棚に押し込んでいた仕事用の書類や文房具は、カゴに入れてワークデスクの下に収納。キャスターを取り付け、出し入れをスムーズにした足元のウッドボックスには、ヘアケア＆グルーミングアイテムなどを収めた。

かかったのはこれだけ！
バスケットパカート　555円×4

プラダン ブラック　940円

カラー棚板　690円×3

ファイルボックス（ワイド＋スタンダード）
1000円×4、700円×4

スチールバスケット　740円×4

小物トレー　100円×2

合計15,190円

レクチャーしてくれたのは、、、

収納王子コジマジック
収納のスペシャリストとして各種メディアで活躍。2014年には「日本収納検定協会」を設立し、片づけを楽しむ検定「収検」をスタートした。フジテレビ『ノンストップ!』（毎週木曜）にレギュラー出演中。http://Shu-Ken.or.jp/